AM-RB 001にセミ・アクティブ・サスを採用か

公開 : 2016.08.18 04:10  更新 : 2017.06.01 00:44

2018年にデビューが計画されているアストン マーティンとレッドブルのコラボレーションによるハイパーカー、AM-RB 001に、セミ・アクティブ・サスペンションが採用される模様だ。レッドブルのサイトの漠然としたドキュメントには「レッドブル・アドバンスド・テクノロジー(RBAT)とチームは、高いモチベーションと熟練したスキルを、いくつかの刺激的なものに費やすつもりだ。」とコメントされている。

ミルトン・キーンズにあるレッドブルが、アストン マーティンと協力してハイパーカーを製作すると発表されたのは、今年の7月。レッドブルは、モータースポーツと自動車産業、それぞれに携わる熟練したエンジニアがこのプロジェクトに関わっていくとした。中でも、RBATはハイブリッド・システムとセミ・アクティブ・サスペンションに強い意欲を感じているようだ。

アクティブ・サスペンションは、そのスペシャリストであるレッドブルのチーフ・デザイナー、エイドリアン・ニューウェイと、アストンのデザイナー、マレック・ライヒマン、そしてスペシャル・オペレーション・チーフのディビッド・キングの3人が携わることになる。

アストン マーティンは、AM-RB 001にセミ・アクティブ・サスペンションが採用されるかについてはコメントしていないが、プロジェクト・チーフは、£2,000,000(2億6,156万円)〜£3,000,000(3億9,234万円)する価格のモデルゆえに、革新的なアジャスタブル・サスペンションの搭載が求められるとコメントしていた。それは、高い乗り心地と、サーキットでラップ・タイムを詰めることを両立したサスペンションとなる。

アクティブ・サスペンションはF1では現在その使用が禁止されているが、ニューウェイは、1992年にナイジェル・マンセルがドライブしたアクティブ・サスを備えたウイリアムズFW14Bのチーフ・デザイナーだった。つまりアクティブ・サスのトップ・エンジニアでもあるのだ。ただし、AM-RB 001に搭載されるセミ・アクティブ・サスは、その時のF1に搭載されていたECU制御での油圧制御ではなく、電子的に調整されたダンパーを使用することになろう。

また現在のF1にインスピレーションを受けたERSも使用することになろう。これによって、パワーは900psから1000ps程度になることが予想される。面白いことにAM-RB 001はバック・ギアを備えていないということだ。バックする場合にはERSで集めたパワーを利用することになるという。



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