アストン マーティンDB11 vs ベントレー・コンチネンタルGTスピード

公開 : 2016.10.18 05:50  更新 : 2017.05.29 19:29

次に考えるべきは2トンちかいDB11をどのようなアングルでカーブに飛びこませるかだ。車重を考えると一瞬怖気づいてしまうが、不思議と自信も湧いてくる。安定感とグリップ力、バランスのよさが要因だろう。

たとえダンパーをやわらかいモードにしていても、車体は従順についてくる。これまでアストンにできていなかったことを、エンジニアはやってのけた。

乗り心地はすこぶるよく、むずかしいコーナーを高速で回る際も容易にコントロールできる。ステアリングはクイックで正確でありながら、手元にもきちんと情報を伝えてくれる。端的にいって至福である。

ではベントレーのように、快適なクルージングがDB11でも可能なのだろうか?

これに関してはYesでもNoでもある。

この類のクルマとしては、わたしの記憶がたしかならば最高の乗り心地だといえる。たとえ1日に800km程度走ったとしても疲れないだろう。

ただ、内装のしつらえに問題がある。たしかに質感はよくなっているのだが、ベントレーを味わったあとだと「DB11のためだけに作られた」というよりも「なにかのクルマの流用品」だと思えてしまうようなコンポーネンツが目立つのだ。

しかしこれがDB11の評価を大いに下げることにはならない。それほどにダイナミクスにおける進化が、以前と比べものにならないのである

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