BMW X1 xDrive18d

公開 : 2016.12.20 05:45  更新 : 2017.05.23 10:23

BMWのディーゼルはこの新世代アルミ・ブロックになってから飛躍的に静かになった。このX1でも3シリーズよりは騒がしいが、震動騒音も及第点。アイドリング時はさすがにディーゼル感は明確でも、現在はアイドリング・ストップが常識で、結果的に実用上はあまり問題にはならない。

これだけのトルクがあると、FF系モデルでは、ガバ踏みしたときのトルク・ステアなどが懸念されることだろう。なるほど同じエンジンの2シリーズ・ツアラー系ではそうしたクセがないわけではないが、X1の場合は速度や舵角、スロットル開度などを予測しながら積極的に後輪へトルクを吸い出す4WDなので、そうした下品な素振りはまったく見せない。

ディーゼルというと、ひと昔前は「ハナの重さをどう処理しているか?」も注目点だったが、最新世代アルミ・ブロックのBMWディーゼルではもはや気にする必要はまったくない。

パワートレイン重量もガソリンと変わりなく、事実、このX1 18dの車両重量は、2.0ℓガソリンの20iとまったく同じである。

よって、乗り心地や操縦性はまさにX1そのものである。前記のように優秀な4WDのおかげもあって、ステアリングも十二分に滑らかだ。

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