最も若く、そして最初の女性英国GTウィナー、ジェイミー・チャドウィック

公開 : 2017.02.25 18:00  更新 : 2017.06.01 00:29

最も若い、そして最初の女性英国GTウィナーとなったジェイミー・チャドウィック。「レーシング・ドライバーは、私の中にいるもう一人の私」と、ジェイミーは語る。

「女性だからという偏見は感じたことはありません」

「girls in motorsport」というキーワードでGoogleのイメージ検索をすると、2ページ目までいわゆる “キャンギャル” の画像がずらりと並ぶ。レーシング・スーツを来た女性ドライバーが現れるのには3ページ目まで待つ必要がある。

他のスポーツとは異なり、完全に男女の差がないジェンダー・ニュートラルなモータースポーツなのに、レーシング・ドライバーでなくキャンギャルが最初にずらりと並んでしまうことにはがっかりさせられてしまう。

しかし、女性レーサーは120年以上前から存在しているのに、まだまだその数が少ないというのも事実だ。

1998年5月20日生まれの18歳のジェイミー・チャドウィックは、英国の輝けるスターであり、有能な才能の持ち主だ。

「私がプロのレーシング・ドライバーであることを理解してもらうことは非常に大変なことです。しかし、サーキットで何をしているかということについては素直に語れます」と言う。

彼女が一昨年、2015年のGT4でウィナーとなった時は、英国内では大きな話題となった。同じくビーチディーン・モータースポーツに所属するロス・ガンと組んでアストン マーティンV8ヴァンテージGT4で英国タイトルを獲得したが、これは英国GT史上で初の女性ウィナーであり、そして最も若い17歳での勝利だった。

更に、同じ年のシルバーストン・ダンロップ・ブリカー24時間でも勝利を収め、彼女の能力が本物であることをアピールした。

「確かに、英国のGT選手権を獲得した初の女性であり、そして最も若い年齢での勝利ということは、話題に上るに十分な要素でした。これが40歳の男性なら大きな話題とならなかったでしょう。しかし、このことにプレッシャーを感じることはありません」とコメントしている。

ジェイミーの戦歴は短くも輝かしいものだ。しかし、サーキットの上では彼女の性別が取り沙汰されることは殆どなかったという。コンペティターが男性であれ女性であれそんなことは関係なかった。ジェイミーも「性別に関する偏見は一度も感じたことはありません」と言う。また、「女性に先を越されたことに失望している男性ドライバーにもあったことはありません」と語った。

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