史上最もクレイジーなゴーカート マクマートリー・スピアリング、量産モデル発表(1) 2億5000万円のサーキット専用マシン

公開 : 2026.07.05 11:45

英国のマクマートリーが開発した高性能EV『スピアリング』の最終量産バージョンが公開されました。路面に吸い付くファンを備えたサーキット専用マシンで、「史上最もクレイジーなゴーカート」と称されています。

改良を重ね、ついに完成

英国のマクマートリーは、路面に張り付くような走りを見せるハイパーカー『スピアリング』の量産モデルを公開した。究極のサーキット用マシンとして開発が完了し、現在120万ポンド(約2億5800万円)で販売中だ。

スピアリングは、2022年に全長約1.8kmのグッドウッド・ヒルクライムを39.08秒という驚異的なタイムで完走したことで名を馳せた、最高出力1000psの「ファンカー」だ。これまでグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード、ホッケンハイムリンク、トップギアのテストコースなど、数々の会場で歴代記録を塗り替えてきた。

マクマートリー・スピアリング
マクマートリー・スピアリング    マクマートリー

今回発売されたスピアリング・ピュアは、空力性能を高め、より大型のバッテリーを搭載するために全長を200mm延長(2.2m)。さらに、より強力なドライブトレインを採用し、コックピットも広く快適になるよう再設計されている。

また、サーキット走行に必須のライト一式(ウインカーを含む)、最低地上高を20%高めた柔らかめのサスペンション設定、幅広のタイヤ、そして従来の電動パワステよりも軽量で操作感が向上したという油圧式ステアリングシステムが新たに採用されている。

量産モデルの大きな特徴の1つが、巨大なリアウィングの下に備わった小さなトランクで、ヘルメットとHANSデバイスを収納できる。

F1並みの走行性能

マクマートリーによれば、以前のプロトタイプと比較して95%が新設計だという。同社のトーマス・イェーツ社長は、「F1マシンレベルのパフォーマンスを持ちながら、所有体験は(ポルシェ911)GT3 RSに近い」と表現している。

イェーツ氏はAUTOCARに対し、「このクルマのランニングコストを大幅に削減することに重点を置きました」と語り、すべての消耗部品の耐久性を高め、運転と所有を可能な限り容易にするために多額の投資を行ったと説明した。

マクマートリー・スピアリング
マクマートリー・スピアリング    マクマートリー

例えば、ミシュラン製スリックタイヤの耐用距離は比較的スタンダードな175kmで、「その意味では、完全に従来型」だという。

イェーツ氏はさらに、「ダウンフォースが一定であるため、タイヤを非常に効率的に使用できる」とし、タイヤを車両から外した際も「見栄えが良い」状態を保っていると語った。

静止状態から最大2トンのダウンフォースを発生させ、3Gのコーナリングを実現するファンは、定期的な交換が必要だ。しかし、マクマートリーは生産コストの削減とメンテナンスの容易化において「大きな進歩」を遂げており、オーナーは「ブレーキパッド」やその他の一般的な消耗品と同様に扱えるようになっているという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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