アルファ・ロメオ155を新車で購入して32年! 走行距離は15万km超え 自社設計純血エンジンを搭載する最後のモデル

公開 : 2026.07.04 12:05

年代やメーカーを問わずさまざまな欧州車が集結した『富士トリコローレ2026』。高桑秀典が会場で出会ったオーナーの中から、1994年式『アルファ・ロメオ155TS 8V』に乗る栗原浩さんを紹介します。

1994年に新車で購入したワンオーナー車

「足グルマは所有していないんですよ。これ1台です」

そのように話してくれた栗原浩さん(取材時年齢61歳)の愛車は1994年式『アルファ・ロメオ155TS 8V』で、自社設計純血エンジンを搭載している『最後のアルファ』だ。

1994年式『アルファ・ロメオ155TS 8V』に乗る栗原浩さん。
1994年式『アルファ・ロメオ155TS 8V』に乗る栗原浩さん。    高桑秀典

初代三菱ミラージュを購入することでスタートした栗原さんのカーライフは、中古の2代目フォルクスワーゲン・ゴルフ、新車の3代目ゴルフへと推移していき、2年半所有した3代目ゴルフを下取りに出して155を迎え入れた。155を32年も所有しているので、わずか4台で完結しているのだ。

「昔からアルファ・ロメオのことが気になっていて、なかでもアルフェッタが好きでした。年式的に買えそうなのは75でしたが、高価だったんですね。そうこうしているうちに155が1992年にデビュー。最初のうちはやはり高価でしたが、1994年のマイナーチェンジで少し安くなったので買いました」

大沢商会でずっと試乗や見積りをしていたが、いざ購入となったときに同社がアルファ・ロメオの販売をやめることになり、大阪の八光自動車を紹介してもらって大沢商会の見積り価格にて購入した。

「大阪時代は、なにわ57ナンバーでした。買った当時は仕事のクルマを1年ぐらい自由に使えたこともあり、155以外のクルマを買うという発想に至りませんでした。それが、今に続いているといえます」

この32年間にいろいろあったが、2000年に全塗装し、いまでもイイ状態を保っている。

パーツの入手が難しくなってきた

累計走行距離を拝見したら15万kmを超えていた。なかなかの距離なので、苦労したポイントを伺ったら、このように話してくれた。

「他の155ユーザーが漏れとかを経験しているので、新車から交換していなくて部品が出ないリザーバータンクは今後の懸念です。樹脂部品全般が気がかりですね。8V用のクラッチも稀少になってきましたが、イタリア車専門店が見つけてくれました」

神戸の腕のいいショップがオールペイントしたので、26年経ってもボディがキレイなまま。その時に、前後バンパーの下部とサイドステップの下部をボディ同色にした。
神戸の腕のいいショップがオールペイントしたので、26年経ってもボディがキレイなまま。その時に、前後バンパーの下部とサイドステップの下部をボディ同色にした。    高桑秀典

ブレーキのマスターバックが2回トラブルにあったこともあり、1回目はディーラーで新品に交換。2回目は4年ぐらい前に都内を走っている時に不具合が発生したので、中古パーツを買って装着したそうだ。

「エンジンはヘッドを2002年ぐらいに神戸のショップでオーバーホールしました。8万6000kmの時です。高回転までストレスなく回るようになりました。エンジンオイルの交換は3000km走行毎ですね。過充電で爆発寸前だったバッテリーは、5~6年前にたまたま冷却ファンがダメになってレッカーで運ばれた時に発覚したのでセーフでした」

イタリア製の15インチレプリカホイールを装着している足まわりでは、2年ぐらい前にコニのショックを国内でオーバーホール。いい感じになるかと思ったら、結果的に乗り味が硬くなってしまったらしい。

「今、115系のアルファ・スパイダーも気になっています。高価になってきましたが、シリーズ4がいいです。置き場所があれば、ということですね」

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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