独自技術満載の電動ハイパーカー マクマートリー・スピアリング、量産モデル発表(2) 他社へ技術提供

公開 : 2026.07.05 11:50

英国のマクマートリーが開発した高性能EV『スピアリング』の最終量産バージョンが公開されました。路面に吸い付くファンを備えたサーキット専用マシンで、「史上最もクレイジーなゴーカート」と称されています。

他社への技術提供も進行中

スピアリングが納車段階に入った今、マクマートリーの次なる展開に注目が集まっている。同社のトーマス・イェーツ社長は、3つの新モデルラインの計画を明らかにしたほか、独自技術を他社と共有する取り組みを進めていると述べた。これにより、スピアリングの高度な技術が、まったく異なる用途へと広がっていく可能性がある。

イェーツ氏は、「非常に著名なモータースポーツチーム1つ、超大手の自動車メーカー1社、そして別のハイパーカーメーカー1社と協力しています」と明かしたが、それらの具体的な社名は伏せた。

マクマートリー・スピアリング
マクマートリー・スピアリング    マクマートリー

同氏によると、協議の内容はマクマートリーのファン技術と自社開発のバッテリーパックの両方に及んでおり、供給契約の「大部分」は将来的に公表される予定だという。

イェーツ氏は、他社にマクマートリーの技術を提供することについて迷いがあったことを認めたが、最終的には「スピアリングがユニークなクルマであり続けることは非常に重要だが、いつかファン技術が普及し、スピアリングが業界の常識を変えたクルマとして歴史に名を残すことの方が、さらに素晴らしい」と判断したそうだ。

リマックとの共通点と違い

マクマートリーと、クロアチアのリマックとの間には明らかな共通点がある。両社とも、数年前に電動ハイパーカーの事業を立ち上げたばかりで、現在では大きな影響力を持ち、さまざまな技術の開発・供給企業へと進化を遂げているという点だ。

しかし、車両生産の優先順位を下げ、部品供給事業の拡大に注力する計画はマクマートリーにはない。

マクマートリー・スピアリング
マクマートリー・スピアリング    マクマートリー

「企業として、将来的に応用技術の分野にもある程度携わりたいと考えていますが、リマックのように、2000人の従業員が応用技術部門に配属され、自動車事業がその10分の1程度というバランスにはならないでしょう」

「わたしの夢は、いつの日か両者の比率が50対50になることです。つまり、優れた応用技術部門を持ちつつ、世界一とんでもないクルマを作るという強い意欲を依然として持ち続けることです」

マクマートリーは以前、スピアリングの公道仕様を投入する計画をほのめかしていたが、イェーツ氏によると、現在は「極めて破天荒なサーキット専用車」に力を入れることになったという。

とはいえ、公道仕様車の計画を放棄したわけではない。マクマートリーは公道仕様に大きな関心を示しており、スピアリングに続く新モデルについては「いくつかのクールなアイデア」があるという。

同社は3車種の新モデルの計画を進めており、「そのうちのいくつかにはナンバープレートが付けられる可能性も十分にある」とイェーツ氏は明かしたが、具体的な仕様については言及しなかった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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