【休日クラシック・ポルシェ・アーカイブ #23】1976年ポルシェ911「Sに相当するモデルがベースグレードに」

公開 : 2026.07.05 09:11

世界的な人気モデルとして支持され、サーキットでも数えきれぬ栄光の記録を刻んできたポルシェ。土日祝日の午前9時11分に公開する、そんなポルシェの足跡を膨大なアーカイブと共に振り返る連載です。#23は『1976年ポルシェ911』です。

1976年ポルシェ911

ポルシェ911の1976年モデルは、1975年8月から生産された。1976年モデルでは前年にあったベースグレードが廃止され、Sに相当するモデルがベースグレードとなった。

ボディタイプはクーペとタルガを用意。このほか高性能版として911カレラ3.0が設定された。

1976年ポルシェ911
1976年ポルシェ911    ポルシェ

この年は914に生産が終了したため、廉価版としてビッグバンパーで水平対向4気筒2リッターエンジンを搭載する912Eが復活した。

1976年モデルのパワートレインに変化なく、水平対向6気筒2.7LユニットにボッシュKジェトロニックを組み合わせたものが使用された。最高出力は165hpにダウンしている。

エンジンの細部では、より高効率な5面冷却ファン、大容量オイルポンプ、オートチョーク、下部バルブカバーがマグネシウムからアルミ・ダイキャスト製に変更された。

外観での変更点は、大型化されたボディカラー同色の電動調節式ドアミラーが備わる。このほかウインドウモールとドアオープナーハンドルがブラック仕上げとされた。

機能的な変更点としては、キャスト・フロントサスペンション・クロスメンバー、およびより高い防音断熱材が含まれていた。

この年からは、ポルシェは溶融亜鉛メッキ鋼板を採用し、ボディとフロアパネルの防錆対策を強化した。これにより1969年に導入されたパネル内保護処理と相まって、徹底した防錆対策が標準となり、ボディの耐久性を格段に高めた。

空冷水平対向6気筒 2687cc ●165ps ●220km/h

(当連載は、基本的に土日祝日の午前9時11分に公開しています)

記事に関わった人々

  • 執筆

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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