フェラーリ、カルフォルニアのポジショニングを再考

公開 : 2017.03.11 11:17  更新 : 2017.06.01 00:26

フェラーリのCEO、セルジオ・マルキオンネは、エントリー・レベルのオープン・スポーツ、カルフォルニアのポジショニングについて再考しているようだ。

マルキオンネ、ジュネーブ・モーターショーで語る

マルキオンネは、ジュネーブ・モーターショーの記者会見で、エントリー・レベルのカリフォルニア・スパイダーの存在について公然と批判を繰り広げた。彼が言うには「カルフォルニア・スパイダーを本格的なフェラーリと見なすことはちょっと難しい。再考されるべき存在となっている。」とコメントした。そして更に「カリフォルニアの話題は、今、フェラーリでは最も大きなトピックだ」とも付け加えた。

そもそもカリフォルニアは、当初フェラーリがマセラティを傘下に収めた時点で、マセラティ・ブランドとしてリリースすることを考えられていた。しかし、その構造などからマセラティのプライス・レンジには収まらないために、フェラーリとして世に送り出したという経緯がある。

開発自体は好調に進められたにもかかわらず、われわれAUTOCARが考えるに、価格とプラウシング・ホースのエンブレムはフェラーリそのものだったが、そのパフォーマンスは高いフェラーリのレベルを満たすものではなかった。

修正をうけてカリフォルニアTとなったモデルは、確かに市場での評価は高くなった。しかし、カルフォルニアがカタログ落ちすることはないとはいえ、マルキオンネはその役割とキャラクターについて考えを一新するようだ。



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