【2.9L/100kmでギネス達成】日産が中国で初のPHEVセダン『N6』を発表
公開 : 2025.12.10 17:25
中国で日産の新型PHEVセダン『東風日産N6』が発表されました。1.5Lエンジンと大容量LFPバッテリーの搭載で、2.9L/100kmの燃費を達成し、ギネス世界記録を達成しました。
中国で初のPHEVセダンを発表
日産自動車の中国合弁会社である東風日産乗用車公司(東風日産)は、同社の中国市場で初のプラグインハイブリッド・セダン『東風日産N6』を発表した。
新型『N6』は、東風日産独自の新エネルギー車(NEV)技術アーキテクチャーを採用、1.5Lエンジンと21.1kWhの大容量LFP(リン酸鉄リチウムイオンバッテリー)バッテリーを搭載する。

『N6』のエクステリアは風の軌跡をイメージした『風迹美学』をデザイン言語として採用、流麗で有機的なラインが特徴で、独創的な風翼型ヘッドランプや立体的なテールライトが魅力を引き立たせている。ボディカラーは中国の自然をテーマとした6色を設定する。
インテリアは家族でくつろげる快適な空間を目指し、ゼロホルムアルデヒド認証素材を使用。前席にはAI調整機能付きの『ゼロプレッシャーシート』を、後席には新開発『ゼロプレッシャーソファ』を採用する。
インテリアカラーは、アイボリーとブラックの2種類で、ローズゴールドやダークパープルの装飾が細部に高級感を添えている。
グレード展開は『180Air』、『180Pro』、『180Max』、『180Max+』、『170Max+フラッグシップ』を展開し、価格は9万99000元(218万2500円)から12万99000元(283万6900円)に設定され、競争力のある価格帯を実現している。
東風日産は、既存の内燃機関モデルの『シルフィ』、『ティアナ』や、BEVの『N7』に加えて、本モデルによってラインナップのさらなる拡充を進めている。
経済性と航続距離の新基準を掲げる
新型『N6』は、次世代PHEVとしての『4つの新基準』を掲げて登場した。
『2L台/100kmの低燃費性能』、『大容量バッテリーによる180kmのEV最大航続距離』、『必要分を20分で充電できる急速充電性能』、そして『年2000元(4万3980円)以下の低ランニングコスト』の4つの基準を標榜し、次世代のPHEVとしての新しい価値を提供するという。

また、中国全土を巡る走行チャレンジを実施し、1万4000kmを走破し、2.9L/100kmという燃費を記録、ギネス世界記録を更新している。
スマートコックピットと先進技術
新型『N6』の運転席には2.5Kの15.6インチ大型ディスプレイと『ニッサンOS』を装備。搭載されるAIアシスタント『シャオニー(小尼)』は、方言への対応やカラオケ機能に加え、ユーザーの声を記憶・再現して読み上げる音声複製機能などの多彩な機能を備える。
運転支援機能は、自動運転ベンチャーのモメンタ社と共同開発したエンドツーエンド型の統合運転支援システムを搭載。高速道路での疲労軽減や、通勤での手間削減、駐車でのストレス軽減を実現する、運転支援技術によってドライバーを包括的にサポートする。

また、『N6』は高剛性のボディ構造を持ち、大型サイドカーテンエアバッグを含む7種類のエアバッグを装備するとともに、16種類の先進全機能を搭載し高い安全性を誇る。
また、7400項目の試験、5500項目の試作確認、2000以上の品質検査を実施し、徹底した品質管理を行っている。















