「確かなルーツがなければ、夢は生まれない」 アバルト本社訪問

公開 : 2017.09.18 10:10

アバルト・ブランドの復活から10年。AUTOCARのリチャード・ブレムナーはその本社を訪れ、今後のビジョンを聞きました。アバルト好きは、もっとアバルト好きに。そうでないひとは興味が湧いてくる読みものです。

text:Richard Bremner(リチャード・ブレムナー)

もくじ

スケッチがいつもそばに
エンスージァストの働き場
つねに情熱的であること
クルマ好きの原体験をつくる

スケッチがいつもそばに

アバルトの運営責任者、マリオ・アルヴィシの机上には何かしらのデザインスケッチが置いてある。今日のスケッチは、現行フィアット500のチーフデザイナー、ロベルト・ジオリットからのものだった。描かれていたのは、魅力的な小ぶりのアバルト・クーペだった。

「ビアルベッロ750」とタイトルが付けられたそれは、明らかに1950年代のコンパクトなモデル、フィアット・アバルト750GTザガートの影響を濃く受けていた。

エンスージァストの働き場

アルヴィシのオフィスは、チューニングとレストアができる巨大な専用ワークショップを併設した本社にある。

スタイリッシュなホワイエ周辺には、現行モデルと歴代のアバルトが展示されていた。創業者のカルロ・アバルトのオフィスを再現した場所もあり、オリジナルの机と椅子が配置され、壁には当時の写真が飾られている。クルマ好きなら、入った途端、その場所に夢中になるだろう。

その本社奥にはフィアット・クライスラー・オートモービル社(FCA)のヨーロッパブランドを担当するデザインスタジオがあり、アルヴィシの机上にデザインスケッチがよく置かれるのはそのため。活気あふれるこのブランドの新しい提案が次々に生みだされている。

彼はアルファ・ロメオから(それ以前はドゥカティにいた)異動して数週間の内に、すっかりこのブランドの虜になってしまったそうだ。

彼もまたエンスージァストで、オフィスのキャビネットは記念品やミニチュアモデルで埋め尽くされていた(その中には、父親の愛車だったアバルトとアルファ・スッドも含まれていた)。アバルトが復活してからの10年間と、今後アバルトがどのように進んでいくのか、ここで聞きだしてみたいと思う。

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