クルマの名前、どうやって決める? ひとに響く「4つの方法」

公開 : 2017.10.29 11:40  更新 : 2017.12.14 12:31

「カーブ」 他方では「売春婦」に

「何が良くて何が悪いか、わかるようになるんです」とピラーは言う。「例えば、かつて『カーブ』という字面が含まれる名前を検討したことがあったが、それだと言語によっては『売春婦』という意味の単語に似てしまいます。だから使えませんでした」とのこと。

ではこの先はどうだろうか。ライドシェアリングや自動運転車がトレンドになりつつある中で、果たしてひとびとは自分がどのクルマに乗っているかなんて意識するだろうか?

「気になるのはどのブランドかってことだけでしょうね。ブランドといえどもクルマのメーカー名だけでなく、ライドシェアリングのサービスを提供するブランドかもしれませんね」

「だから近頃自動車メーカーが必死にモビリティ事業に手を出しているんです。フォルクスワーゲンがモイアを立ち上げたように。メーカーとエンドユーザーの間に入る仲介者としての立ち位置も手にしておきたいんでしょう」

ピラーはまた、キアがプロ・シード(Pro_cee’d)やシード(Cee’d)など、車名にアポストロフィを付ける画期的な手法を用いたことを称賛している。

ピラーいわく、「常に新しい何かを模索することが大切なんです。マスターブランド体系を採用しているかそうでないかにもよりますが、キアは個性ある車名ブランドを冠して市場シェアを獲得しています。大胆かつ奇抜なブランドであり続け、ライバルがやらないことを敢えてやっていますね」とのこと。

自動車メーカーが自社製品を際立たせるためにどこまで企業ブランドの存在感を消せるか、が大きい。

ピラーはこれまで等号やモールス信号のドットとダッシュを使った名前をあれこれ考えてみたことがあるそうだ。パーティの場で定番のクルマ話しになった時、その場が盛り上がるような名前をね。

具体的に、新しい車名を作り出す方法を聞いてみた。

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