ダカール・ラリーのドライバーに質問 「前、見える?」「トイレは?」

公開 : 2018.02.04 08:10

それでも荒野は魅力的?

「ダカール・ラリーは信じられないほどタフなレースです。普通の人でも1度くらいは参戦を夢見たことがあるかもしれませんが、もし実際に参加してみたら無事では済まないでしょう」

「でも、もしたとえ1日でも、とくにタフな日に上手くやれれば、最高の感覚を味わうことが出来ます。そして、この冒険と挑戦の旅に戻ってくることになるんです」

「つまり『危険を受け入れる』ということです。多くのリスクがあります。時には視界ゼロの状態で運転することもありますが、そのチャンスを活かして、限界を超えるんです。このことについてコ・ドライバーのディルクと話したことはありませんが、人生にはリスクが付き物であり、危険も人生の一部なんです」

トイレはどうしているの?

「ダカールでは676kmのステージを走ったこともあります。フィニッシュまでに11時間かかりました。コックピット内の温度は60℃で、エアコンも役には立ちませんでしたね」

「こんな暑さの中、汗をかくよりも多くの水分を取ってしまっても、トイレのために止まる訳にはいきませんし、我慢もしたくないので、オムツを付けています。濡れたシートなんてメカニックは喜びませんから」

「あまりにも速く、あまりにも長く移動し続けて、砂丘なんかへの突入を繰り返したりすると、どんどん温度が上がっていきます。でも、自分で自分を奮い立たせて、運転し続けるしかないんです。前に進んでいる限り、フィニッシュラインは近づいていますから」

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