英国で支持を集めるファミリー・クロスオーバーSUV 道具感ある特長 ダチア・ダスター:ベスト・バリュー賞 #AUTOCARアワード2026

公開 : 2026.07.06 18:05

2025年後半から2026年前半で、UK編集部が各カテゴリーのベストを称えるAUTOCARアワード。ベスト・バリュー賞に輝いたのは、道具感ある特長が魅力的な、ルノー傘下のダチア・ダスターです。

これまでの道具感ある特長はそのまま

お手頃なファミリー・クロスオーバーSUVとして、英国で支持を集めるダチア・ダスター。新世代の明らかな特長といえるのが、従来までの魅力を更に磨き込み、アップデートに成功したこと。2万1845ポンド(約459万円)からと、価格もお手頃にある。

現在の自動車市場には、似通ったクロスオーバーがひしめいている。そんな中で、ダスターにはしっかり個性も備わる。ベーシックで、実用的でガシガシ普段使いできるという、これまでの道具感ある特長はそのままだ。

ダチア・ダスター(英国仕様)
ダチア・ダスター(英国仕様)

プラットフォームは一新され、長年愛されてきたディーゼルエンジンは廃盤となった。しかし、ハイブリッド中心のパワートレインで、現代性も高めている。

スタイリングと調和する飾りすぎないインテリア

スタイリングは、先代の雰囲気を残しつつリフレッシュ。シャープなラインとソリッドな面構成で、全体のまとまりの良さはクラス随一といっていいだろう。無骨感を僅かに漂わせ、退屈さを排除している。

インテリアも、飾りすぎないデザインがボディと調和。硬いままの樹脂製部品は多いものの、巧妙な造形で気にさせない。むしろ、耐久性に優れそうで好感が持てる。先代からボディサイズはほぼ変わらないのに、空間が拡大したことも特筆すべき点だろう。

ダチア・ダスター(英国仕様)
ダチア・ダスター(英国仕様)

価格を踏まえれば装備は充実し、実用性も優秀。走り出せば、乗り心地の良さと遮音性の高さに感心できる。これは、ルノー・クリオや日産ジュークなどと共有する、CMF-Bプラットフォームが効いている。

使えるクルマへ本当に必要なものは何か

ハイブリッドでも、四輪駆動とMTの組み合わせを今なら選べるのも強み。スターター・ジェネレーター(ISG)と駆動用、2基の電気モーターを内蔵した、ルノー由来のATが組まれる、FFの1.8Lハイブリッドも強力でイイ。0-100km/h加速は、10秒を切る。

滑らかなパワートレインはトルクフルで扱いやすく、燃費も褒められる。心地良く運転できるクルマがあれば、日常はもっと楽しくなることがわかるだろう。

ダチア・ダスターとキアEV5
ダチア・ダスターとキアEV5

新しいダスターは、どこか惹かれる魅力を漂わせる。使えるクルマへ本当に必要なものは何かを理解する、賢明な人が選ぶような個性派クロスオーバー。大きなアップデートを経て、訴求力は高まった。ダチアの仕事を称えたい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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