自動車史に残る、24個の重要な数字 後編

公開 : 2018.02.01 17:10  更新 : 2019.05.04 13:03

自動車の普及は、それに伴う問題点も増やすこととなりました。そのため、後編で挙げる数字は必ずしも楽しいものばかりではないですが、そうした現実を如実に物語るのもまた数字というものです。

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89(1974年)


アメリカ連邦政府は1974年、最高速度制限法(NMSL)を承認。これは、1973年のアラブ石油禁輸措置によるガソリン不足に呼応したものだ。これにより、アメリカ国内では、高速道路でも最高速度が89km/hに制限されたのである。それまで、州ごとに決定されていた最高速度が80km/h以下というところがほとんどない中で施行されたNMSLは、当然ながら不評を買う。それでも、105km/hに緩和されたのは1987年で、この頃までのアメリカ車は、速度計に55mph(89km/h)を明示しているものが多い。NMSLが完全に撤廃されたのは、ビル・クリントン政権下の1995年だった。

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