ミシュランのスタッドレスタイヤが6年ぶりモデルチェンジ! 『Xアイス・スノー+』に進化【タイヤの達人がレポート】
公開 : 2026.05.21 11:45
ミシュランのスタッドレスタイヤ『Xアイス・スノー』が6年ぶりにモデルチェンジし、『Xアイス・スノー+』に進化して登場しました。タイヤの達人、斎藤聡がその特徴などをレポートします。
6年ぶりのモデルチェンジ
ミシュランのスタッドレスタイヤ『Xアイス・スノー』がモデルチェンジし、『Xアイス・スノー+』に進化して登場。Xアイス・スノーの登場は2020年だったので、6年ぶりのモデルチェンジとなる。
トレッドデザインは先代Xアイス・スノーと共通で、一見するとマイナーチェンジのようだ。しかし、引き上げられた性能を見ると、ウエットブレーキング性能が7.3%向上。さらに、耐摩耗性が25%改善、転がりが抵抗5.5%低減しているのが特徴。

これはマイナーチェンジで対応できるレベルの性能アップではなく、コンパウンドは数種類配合するポリマー(≒ゴム)の配合や構成を変えたり、タイヤプロファイル(タイヤの断面形状)に手を加えたりするなど、大幅なモデルチェンジが行われているのだ。
夏タイヤのアンケートと比較検証
ミシュランが行ったスタッドレスタイヤ購入に関する消費者アンケートによると、購入時に重視する性能は、1位がアイス・スノー性能で、57%の消費者が答えている。2位はライフ性能で14%、3位は快適性で11%、さらに4位がドライ・ウエット性能で9%、5位の燃費性能6%と続く。
興味深いことに、同様に夏タイヤ購入時に重視する性能のアンケートを取ると、1位がライフ性能(26%)、2位が快適性(25%)、3位がドライ・ウエット性能(19%)、4位の燃費性能(15%)と、スタッドレスタイヤで1位に来るアイス・スノー性能を除くと、スタッドレスも夏タイヤも、ユーザーの求める性能の優先順位は変わらないことがわかった。

このアンケート結果を受けて、ミシュランでは、求められる性能として最も要望の大きなアイス・スノーに応えるだけでは不十分ではないか、消費者はそれ以外の性能に妥協しているのではないだろうか、と考えたという。
Xアイス・スノー+は、ターゲットとなる消費者の隠れた要望に応えるべく、優れたトータルパフォーマンスの実現を目標に開発されたタイヤというわけなのだ。
コンパウンドは新たに開発
Xアイス・スノー+は、トレッドデザインを先代モデルと共通としながら、コンパウンドは新たに開発したフレックス‐アイス3.0トレッドコンパウンドテクノロジーを搭載。
これによって極低温でもしなやかさを失わず、氷雪路面でしっかりグリップを発揮させながら、従来のスタッドレスタイヤが苦手とするドライ/ウエット路面でのグリップを大きく改善している。それと同時に、転がり抵抗を低減し、低燃費性にも役立っているのだ。

マックスタッチコンストラクション(≒タイヤプロファイル)では、内部構造の最適化により、トレッド部のより均一な接地圧分布を実現。加減速、コーナリング時でも接地面が安定して偏摩耗を抑制し、優れたロングライフ性能も実現している。
8月より順次発売開始
ロングライフ性能についてはもう一点。トレッドゴムは、一般的な2層コンパウンドではなく、新品から摩耗時までコンパウンドの特性が変わらないモノコンパウンドとしており、ブロックに施されたサイプも、溝と同じ深さまで刻まれたフルディプスサイプが採用されている。
これにより、摩耗が進んでも、モノコンパウンドの氷雪路面に適したコンパウンドと、その性能を引き出すフルディプスサイプによって、スタッドレスタイヤとしての性能を長く持続することがでる。
また、快適性の面では、ピアノ・アコースティック・チューニング・テクノロジーを用い、サイズの異なるブロックを最適に配置することによって、低音域から高音域までノイズを分散。不快な周波数を効果的に低減することで静粛性を高めている。
サイズのラインナップは16インチから22インチ、タイヤ幅は195~325、扁平率は35~65まで全97サイズ。8月より順次発売開始となる。













