プジョーCEO、高性能モデル『308 GTi』復活を検討中 「本当に特別な存在」としてGTiシリーズ拡大へ

公開 : 2026.05.21 07:05

プジョーの高性能ハッチバック『308 GTi』がEVとして復活する可能性があります。アラン・ファヴェCEOは今後のGTiシリーズ拡大計画において、『e-308』が候補の1つになっていることを認めました。

e-308がGTiの候補に

プジョーはスポーティなEVモデルとして『e-308 GTi』の投入を検討している。同社CEOのアラン・ファヴェイ氏はAUTOCARに対し、「非常に理にかなった」モデルだと語った。

『GTi』の名称はプジョーの高性能モデルに与えられてきたもので、一時的にラインアップから外れていたものの、6月に欧州で発売予定の『e-208 GTi』で復活する。ファヴェ氏は、高性能EVのラインナップを構築したいと述べ、e-308がその候補の1つであることを認めた。

プジョー308 GTi
プジョー308 GTi

ファヴェ氏は、「もちろん、GTiのラインナップを揃えたいと思っています。そのため、プジョーが持つ技術でどのような選択肢や可能性があるか検討しています。GTiは本当に特別な存在であり、その期待に応える最高のものにしたい。308は明らかに理にかなっています」と語った。

しかし、いくつかの課題があるため、e-308 GTiの開発は決して容易ではないという。

「手頃な価格帯を維持しつつ、目標とする性能を達成できる技術を見つけるのは難しい。現時点でわたし達が苦心しているのは、技術と適正価格のバランスを見出すことです」

SUVの計画はなし

今年初め、ステランティス傘下の兄弟ブランドであるオペル/ヴォグゾールが、高性能EVとしてアストラGSEを投入する計画であることが取材でわかった。アストラGSEはおそらく、最高出力280psの前輪駆動パワートレインとリミテッドスリップディファレンシャルを採用するだろう。e-308とアストラはプラットフォームを共有している同クラスのハッチバックであるため、e-308 GTiも同等の仕様になると思われる。

今後GTiシリーズをどのように拡大するかについて問われると、ファヴェ氏は、オペルやヴォグゾールとは異なり、SUVの計画はないと答えた。

プジョーe-208 GTi
プジョーe-208 GTi

「GTiとしてSUVを出すことにはあまり意味がないと思います」

疑問が興奮へと変わる瞬間

小型のe-208 GTiは、EVとして初めてGTiの名を冠するモデルであり、2021年に販売終了した308以来のGTiでもある。ファヴェ氏はこの点について言及し、「多くの人々がこのクルマ(e-208 GTi)の発売を心待ちにしています。なぜEVなのかという点についても、いくつか疑問の声が上がっていました」と語る。

「個人的に最も楽しみにしているのは、人々が実際にこのクルマを運転し、280psのEVの走りの爽快感、そしてホットハッチというカテゴリーにおいて期待できる最高水準のシャシー性能を体感した時、こうした疑問が興奮へと変わる瞬間を見ることです」

「e-208 GTiを通じて、こうしたガソリン車愛好家たちがEVの世界のファンになっていく姿を見るのが楽しみです」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事