BMW M3、世代間対決 E92 vs E46 当時の評価は? 回顧録

公開 : 2018.02.01 16:10  更新 : 2018.02.17 22:23

BMW M3のE92型とE46型を比べてしまう。いまでもそうではないでしょうか。AUTOCAR JAPAN 59号の再録です。

AUTOCAR JAPAN誌 2008年4月 59号

もくじ

新旧M3対決
市場比較
お互いの誘惑
試乗比較
購入の注意点
結論

新旧M3対決

最初にはっきり断っておく。この記事は絶賛を博していた先代E46型M3へのオマージュでもなく、それと同時に現行E92型M3への当てつけでもない。

それではいったい、新型M3を旧型M3と比較する理由はなんなのか?

簡単に言ってしまえばこういうことだ。1000万円を超えてしまったうえにV8を搭載するM3と、中古車市場でお手頃感が出てきた旧型M3のストレート6を選ぶのと、現段階で果たしてどちらが幸せになれるのか、それが知りたかったのだ。

市場比較

新型が出て、中古市場でのE46型M3の値は一気に下がった感がある。今では400万円台という個体もチラホラ出始めた。

今回試乗に借り出したこの2002年式の個体は、BMWのスペシャリストとして定評のあるミュンヘンの「レジェンド・オブ・アッシュダウン・フォレスト」で、わずか400万円の希望価格が付けられている。

走行距離は8万kmに満たず、純正のナビやオプションだった19インチ・アルミホイールも装着されている。しかも内装は柔らかいタッチのナッパレザーで、ミッションはSMGだ。

新車時、特にこのM3の価格はオプションを含めて乗り出し1000万円を超えていただろうが、今や新車の320iよりも安い値段だ。もちろん、経年劣化と走行距離がこのクルマの動力性能にその価格なりのヤレを生じさせているだろう、とお考えの方がいても不思議ではない。

しかし、実際はちがった。

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