試乗 BMW i8ロードスター 2018年のフェイスリフト、前期から多くの改善

公開 : 2018.05.14 10:10

モーターは12psのパワーアップ

パワートレインの重要な変更点は、フロントに搭載されるモーターの出力が上がったことだろう。自社製のそのモーターはi8クーペの前期型から12ps向上して143psだ。トルクは25.4kg-mから変更されておらず、2速ギアボックスを介して前輪を駆動する。

キャビン後方に横置きされる1.5ℓ3気筒ターボエンジンの出力は231psのまま変わっていない。これにより、システム全体の最高出力は379ps、トルクは58.1kg-mだ。

ただし、トルクはグリップやトラクションの状態によって制限される。後輪への駆動力の伝達は6速のトルクコンバータ式ATが担当する。

センタートンネル内に搭載されるリチウムイオンバッテリーにも大きな変化があった。以前のものと大きさは大差ないが、セルの容量が20Ahから34Ahへと拡大している。

この第4世代セルの使用により、バッテリーのエネルギー量が7.1kWhから11.6kWhへと向上したのだ。結果的に、EV走行における航続距離が53kmとなり、初期のi8クーペよりも約16km延びている。

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