マクラーレン、ポルシェ911ターボをターゲットとしたP13を2015年に発表

公開 : 2013.03.26 20:00  更新 : 2017.06.01 01:50

マクラーレンは、ポルシェ911ターボをターゲットとした第3のプロダクション・モデルを市場に投入すると公言した。内部的にはP13と呼ばれるこのモデルは、今後、マクラーレンの中心的な存在となる。

価格は約120,000ポンド(1,700万円)で、450bhpを発揮する3.8ℓのV8を搭載する。発表は2015年の予定で、年間生産計画は2,500台であるという。

ジュネーブ・モーターショーでマクラーレンのチーフ、ロン・デニスはAUTOCARに、P13がP1、MP4-12Cの下に位置する第3のラインナップになると話した。また、デニスは、このクルマのポジショニングが重要であるとも語った。しかし、AUTOCARは、数人の上部の関係筋からの情報で、そのターゲットが911ターボであることを確認している。

100,000ポンド(1,430万円)と150,000ポンド(2,150万円)の間に位置するスポーツ・モデルがあまり存在していないのだという。標準的なポルシェ911、アウディR8、アストン・マーティン・ヴァンテージは100,000ポンド以下だし、ランボルギーニガヤルドメルセデス・ベンツSLS AMGフェラーリ458イタリアは、マクラーレンMP4-12Cと同じ150,000ポンド越えのマシンである。

マクラーレンの考えは、日常でも使用できるユーザビリティを備え、且つ高いパフォーマンスを持つ市場が、この100,000ポンドと150,000ポンドの間にあるというものだ。そして、現在、それは911ターボだけが存在する市場だと。確かに、アストン・マーティンDB9と、ベントレー・コンチネンタルGTもその価格帯に入るが、それはスポーツカーというよりもGTカーだ。

P13は、MP4-12Cで見られるカーボンファイバー・モノセル・シャシーを持つ。カーボンファイバー・ストラクチャーは、マクラーレン・オートモティブが10年前に再生された時点で、小さなモデルに使用することを目的として造られている。従って、176,000ポンド(2,510万円)のMP4-12Cよりも安いP13に使用してもコスト的な問題にはならないという。

また、このモノセルは、大きな構造変化なしに複数のボディ・スタイルを生み出すことも可能だ。実際に、2015年にP13のクーペ・バージョンが登場し、その1年後にはスパイダーが登場する予定だという。

ミドに搭載されるエンジンは、450PSを発揮するツインターボのV8 3.8ℓ。12Cでは616bhp、P1では727bhpを発揮するエンジンだ。これに組み合わせられるトランスミッションは、7速のグラジアノのデュアル・クラッチとなる。

関係筋はそのパフォーマンスには重く口を閉ざしたままだが、最高速度は320km/h程度、0-100km/h加速は4.0秒以下となるだろう。新しい4WDの911ターボは、最高速度320km/h、0-100km/h加速3.0秒近くを目指しているので、当然P13もそれに即したものとなるだろう。

デザインについては、関係筋はコメントを避けているが、MP4-12CよりもP1にインスピレーションを受けたものとなるだろう。

その生産台数は2,500台と記述したが、MP4-12Cクーペとスパイダーを合わせれば、年間4,000台となる。なお、このP13は、P1やMP4-12Cと同様に、マクラーレン・テクノロジー・センターで生産されることとなる。

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