知るひとぞ知る? クルマの窓ガラス交換競技会 世界大会に密着

公開 : 2018.09.01 08:40

ADASカメラ再校正も

むかし、隣接した展示ホールにあったガラスサプライヤー、ピルキントンのスタンドを訪問した時、現代のウインドスクリーンの薄さにびっくりしたことがある。それは現行型BMW 5シリーズのものだった。ガラスの外層は1.8mm厚だが内層は1.4mmしかない。先代のモデルでは内層、外層ともに1.8mmでウインドスクリーン自体15%重かった。

フロントガラスとスカットルが取りつけられると、ミラーはA4のバックミラーユニットに取りつけられているADASカメラの再校正に取り掛かる。ドアを開けたままだと少しずつバッテリーが消耗するので、彼は別電源を接続する。もしそうしなければ、アウディのバッテリーが管理モードとなりADASシステムを切ってしまう危険があるのだ。

次にミラーはA4のタイヤの空気圧を確認し、クルマの四隅を押して車高が正しくなっているかどうかチェックする。一部の自動車メーカーでは、再校正をする場合は燃料を満タンにして車高を正しくすべきであると言っている。

クルマの車高が正しいとわかると、ミラーはA4の前に大きなターゲットボード(それぞれの自動車メーカーで独自のデザインがある)を立て、ADASカメラを工場出荷時のセッティングに再校正する。そして周りを片づけて完成だ。

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