【休日クラシック・ポルシェ・アーカイブ #15】1974年ポルシェ911「愛好家の間でビッグバンパーと呼ばれる」

公開 : 2026.06.07 09:11

世界的な人気モデルとして支持され、サーキットでも数えきれぬ栄光の記録を刻んできたポルシェ。土日祝日の午前9時11分に公開する、そんなポルシェの足跡を膨大なアーカイブと共に振り返る連載です。#15は『1974年ポルシェ911』です。

1974年ポルシェ911

ポルシェ911の第2世代となるGシリーズは、1973年8月から1974年モデルとして生産を開始。バリエーションはベースグレードと911S、高性能版のカレラが用意され、それぞれディタッチャブル・トップのタルガを選ぶことができた。

米国で厳格化された安全規制は、時速5マイル(8km/h)以下の衝突時に車体が損傷しない構造が要求された。ポルシェはGシリーズからベローズが付いた衝撃吸収バンパーで対応する。バンパーは最大50mmまで圧縮し、車両に損傷を与えない構造だった。このタイプは愛好家の間で『ビッグバンパー』と呼ばれている。

空冷水平対向6気筒 2687cc ●150/175hp●210/225km/h
空冷水平対向6気筒 2687cc ●150/175hp●210/225km/h    ポルシェ

車体後部では、左右テールランプの間にポルシェの文字ロゴが入った赤いリフレクターが備わるようになった。

エンジンも大きく変更された。次第に厳しくなる排気ガス規制に対応するため、排気量が73カレラと同じ2.7リッターに拡大された。燃料供給はボッシュKジェトロニックが採用され、ベースグレードの出力は150hp、911Sは175hpを発揮した。

インテリアではヘッドレストが一体となったハイバックシートに変わり、ステアリングホイールはセンターパットが付く3スポークタイプとなった。

(当連載は、基本的に土日祝日の午前9時11分に公開しています)

記事に関わった人々

  • 執筆

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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