知るひとぞ知る? クルマの窓ガラス交換競技会 世界大会に密着

2018.09.01

サマリー

毎年、最高の技術を持ったウインドスクリーン(フロントガラス)交換のスペシャリストたちが世界中から集まり究極の対決を行っています。正確かつ素早い作業が求められる世界チャンピオンの栄冠を競う戦いの模様をお伝えします。

もくじ

ウインドスクリーン修理の競技会
手順や意思疎通も評価対象
正確な作業
ADASカメラ再校正も
ライアンは準優勝
さらなる洗練

ウインドスクリーン修理の競技会

「トレーナーたちが言ったんです。いちからやり直しだと」とデーブ・リスはいう。「俺はダメだった。今度は君の番だ」

先の英国と欧州のチャンピオンで、世界3位の彼は、同僚のライアン・ミラーに視線を戻す。クリップボードを抱えた審判員が注意深く見守る中、彼は正確にマーキングされたスペースの中で素早くかつ専門的に動き回る。そのスペースからは出られないし、われわれもそこには入れない。

「調子はいいんです」ライアンは「リング」に登る1時間前にわたしに話しかけた。ここは巨大なフランクフルト・メッセ展示場だ。「昨年10月にわたしが英国のタイトルを取って以来、トレーナーのビリー・ジョンストンと研鑽を積んできたんです」

世界ウインドスクリーン修理選手権へようこそ。主催者側はベスト・オブ・ベルロンと呼んでいるが、ベスト・オブ・オートグラスと言ったほうが通りがいいかもしれない。

ただしオートグラスというのは、30カ国以上で別々の名前で運営している自動車ガラス修理会社のひとつにすぎない(例えば米国ではセーフライト、オーストラリアではオブライエン、そして欧州やロシアではカーグラスといった具合だ)。これらはすべて英国を本拠地とするベルロン・インターナショナル・リミテッドが所有する会社だ。

 

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