三菱アウトランダーPHEV 英国では「高級車」 2018年型、試乗の評価は

公開 : 2018.09.14 12:10

細かい点で洗練性を増している

バッテリーについて、航続距離の変化はわずかだ。2014年の長期テストで試した初期型はフル充電の状態で40kmだったのが、エネルギー回生のセッティング次第ではあるが、この新型では44km程度だろう。

交差点での再加速や上り坂、合流時には、確かにモーターのパワー向上が感じられる。三菱によれば130km/hまではモーターのみで加速することができるそうだ。

高速道路や幹線道路で追い越しをせず流れに合わせて走る分には、バッテリーが続く限りエンジンは温存しておけそう。市街地や低速でのモーターのトルクは十分で、望めばレスポンスの良いスポーティな走りが楽しめる。

ガソリンエンジンが起動している際でもメカニカルな部分の洗練度は高く、以前なら気になっていた細かい揺れやロールも改善されている。

コーナーでの身のこなしも良好だ。以前よりもノーズがぐいぐいとインに入っていくようになり、中速コーナーでのロールもうまく抑えられている。

ステアリングからの感触が繊細になったようで、修正舵が減った印象だ。上下動に関しては35kgほど車重が増したこともあり、落ち着きを増している。

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