イーロン・マスク、テスラ会長退任へ 証券詐欺収束のため

公開 : 2018.10.01 21:10

CEOの座は維持

多くの報道では、SECが提訴した段階ではマスクとテスラの両者が和解に応じない方針を示していた。また、現段階ではどちらからも正式なコメントは発表されていない。

マスクはCEOとして今後も会社運営に関わることになるが、新会長や取締役会からの監視が強化されることは確かだ。テスラの筆頭株主であるマスクは取締役として残り、彼の後継者選定にも影響を及ぼすだろう。

SECはマスクをCEOの座に残すことにより、マスク抜きでのテスラの今後についての投資家の懐疑心を払拭することが狙いと見られている。今回の4000万ドル(46億円)の罰金は実質的にテスラの投資家らが均等に負担することになる。

SEC執行部の副部長、ステファニー・アヴァキアンはいう。「今回の和解案は、投資家たちを守るためテスラの企業統治および監視体制を見直すことを目的に作られました。さらなる市場の混乱やテスラ株主への影響を避けなければなりません」と話す。

CNNによれば、米国司法省もマスクのツイートが違法行為にあたらないか捜査中だという。SECはテスラの生産目標問題についても別件で捜査を進めている。

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