三菱 PHEVの開発を加速へ EVよりも先に

公開 : 2018.11.12 18:10

三菱自動車は、近年厳格化が進むCO2排出量規制に対応するため、プラグインハイブリッドの開発を加速させる方針を示しました。EVに傾倒するメーカーもある中で、航続距離に問題を抱える現段階の技術ではPHEVの方が効率的だとの見解です。

電気のみで100kmの走行を可能に

三菱はプラグインハイブリッドの充実がCO2排出量規制に適合するために最重要だと考えている。次世代型アウトランダーPHEVは電動航続距離100km程度を目指すとのことだ。

アウトランダーは現在英国で最も売れているPHEVだ。CO2規制が厳格化される中で、いくつかのメーカーはバッテリー式EVに目をむけている。その一方で、三菱の戦略を統括するヴィンセント・コビーは現代のEV技術の限界を考慮し、PHEVこそが重要だと主張する。

「現段階でのバッテリー式EVは航続距離に問題を抱えており、一部の国では需要を満たすことができません」と語る。さらに彼は、三菱がPHEVを拡大する中でも完全なEVも投入して行く方針を付け加えた。

「アウトランダーPHEVは今のところ電動航続距離が50km程度です。われわれはこれを次期型では80kmから100km程度までのばします。これは多くのひとびとの日常移動を可能とし、ほぼEVとして使うことができるでしょう。それでいて、さらに長距離走行が必要な場面でも活躍できます」

コビーは、EV専用モデルの開発は検討していないことを明かす。そのかわり、各モデルにバッテリーEV、ハイブリッド、PHEVなどのバリエーションを設定するとのことだ。

彼は、新型L200ピックアップにはPHEVを設定しないことも明かした。これは商用車にはコスト面でメリットがないことを理由としている。ただし、今後の技術の向上により状況は変わってくるとも語った。

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