もくじ

ー 7度の世界チャンピオン
ー 創設期を支えたシューマッハ
ー 現在も治療中

7度の世界チャンピオン

メルセデス-AMG F1チームトップのトト・ヴォルフは、7度の優勝を果たしたミハエル・シューマッハの50歳の誕生日に賛辞を送り、彼を、現在のチームの優勢を支える「創始期の父」と評した。

シューマッハは1969年1月3日に生まれ、ベネトンとフェラーリで7つの世界タイトルを獲得。その後リタイヤし、2010年のメルセデスF1チーム創設時にチームに参加した。

2012年に引退するまで、彼はチームのため3シーズンに渡って活躍した。引退後にはルイス・ハミルトンが加入し、メルセデスチームで4度の優勝に輝き、5つのコンストラクターズチャンピオンを獲得した。

2013年11月にシューマッハはスキーでの事故で外傷性脳損傷を患い、いまもスイスで療養を重ねている。

創設期を支えたシューマッハ

2012年後半からメルセデスF1チームに参加したヴォルフは、次のように語った。

「ミハエルはF1にとてつもないインパクトを与えました。彼はF1を作り変えたのです。ドライバーとしての高い注意力と深い技術的な知識によって、F1をまったく新しいレベルにまで引き上げました」

「彼はミーティングからトレーニングに至るまで、何事に関しても強い決意を持って取り組み、常にサーキットでのパフォーマンスを上げる新しい方法を探していたのです」

「ミハエルは、ここ5年でわたしたちが掴んだ成功の基礎を築き上げたひとりです。彼らのようなドライバーは他にいませんし、彼の豊富な経験はチームの成長に大きく貢献しました。非常に重要な役割を担い、未来の勝利につながるような確固たる基礎を築き上げたのです」

現在も治療中

シューマッハの家族は、彼の50歳の誕生日を記念して「バーチャルミュージアム」という新しいアプリを発表し、次のように語った。

「彼は現在も非常に高度な治療を受けており、わたしたち家族は彼にできる限りのことをしています」

「ミハエルの意思に基づき、健康状態という繊細な問題を秘匿することをどうかご理解ください。皆様のあたたかな親愛の念に感謝するとともに、皆様が健やかな1年を送ることができるよう願っております」