アップル 自動運転開発チーム内で200人規模のリストラ 望まぬ結末なぜ?

公開 : 2019.01.28 10:20

アップルはプロジェクト・タイタンと名付けた自動運転開発計画を現在再編中で、今回のリストラもその一環とみられます。数年前から開発を行っていることを認めているものの、計画は順調に進んでいないようです。

もくじ

順風満帆とは行かない開発計画
様々な企業と交渉も合意に至らず

順風満帆とは行かない開発計画

今回のリストラは米CNBCによって報道され、その後アップルの担当者がその報道を認めた形だ。開発チームを離れた従業員はアップル内の元いた役職に戻るとみられる。

アップルは2018年にテスラ出身のエンジニア、ダグ・フィールドをハードウェア開発部門からこの自動運転プロジェクトに異動し、プロジェクトリーダーとして就任させた。自動運転用ソフトウェアとハードウェアの両方の開発はプロジェクト内で継続されると思われる。

2017年にアップルのティム・クックCEOはアップルが自動運転車の開発を中止したと認めた。5つの匿名ソースがニューヨーク・タイムズに話した内容によると、アップルは方向性の欠如を理由に自社独自の自動車開発をやめたが、自動運転技術の開発は継続しているとのこと。

完全自律運転か半自律運転か、それを巡ってプロジェクト内で方向性の違いによる開発計画の停滞が生じた。これによりアップルは競合他社より遅れを取る形となった。

クックCEOは2017年にブルームバーグのインタビューに答え、現在は「自律運転の根幹を成す」自動運転システムの開発を重視する方向になったと話した。彼はこの計画が最も困難を極めている計画のひとつだとも説明した。

関連テーマ

おすすめ記事