プジョーのボス、インタビュー 日本/イギリスで見たアンパラトCEO

2019.03.31


「スター選手ではありません」

彼の話を聞くことは、まるでジェットコースターに乗っているように刺激的。重要ではないことは省き、文法は無視で、想像以上のスピードで断片的に重要な話をしてくる。大切な内容を文章としてまとめる必要性が、わたしに託されているようだった。

プジョーのCEO、ジャン・フィリップ・アンパラトの略歴はこうだ。南フランスの港町でリゾート地でもある、セートで高校までを過ごし、大学は少し内地のグルノーブルでビジネスを専攻。卒業後は徴兵で軍に所属し、黒いプジョー205と運命的な出会いをするのが1990年。彼は就職のために履歴書を希望する数社へ送るが、そこにはPSAグループも含まれていた。「理由はとてもシンプル。自動車業界に行きたいと強く願っていました」

大手企業の目にかなったアンパラトは、有望な新人としてかなりのスピードでステップアップしていく。初めはプジョーに配属されたが、シトロエンに移り南アメリカで様々な役職を果たした後、プジョーの品質管理部門に入る。さらにPSAグループの多くの役職を務め、さらに中国に移り、2008年から2010年にかけてはイタリアで、シトロエンの事業に当たってきた。2010年から2013年まではPSAグループの世界規模の小売販売をとりまとめるという、大役を務めている。

「わたしはスター選手ではありません。仕事が好きで、できるだけ周りよりも早く学ぼうとしてきただけです。多くの仕事の重要性に気づきました。デザイナーやエンジニアと話をして、消費者のニーズを伝えなければならないのです」とアンパラトは話す。

アンパラトのプジョーに対する想いは、仕事以上の深いものがある。それは1810年9月26日に、プジョーが創業した時に遡るという。「208年も続いている会社ですから、多くの革新的な出来事がありました。過ちも何度かありましたが、その度に軌道修正し、復活しています。2013年にかけて危うい時期もありましたが、そこから5年をかけて立ち直ってきました。われわれの生み出す製品に、誇りを持つことも可能になったと思います」

 

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