プジョーのボス、インタビュー 日本/イギリスで見たアンパラトCEO

2019.03.31


厳しい環境規制への準備は整っている

アンパラトは今のところ、自動車業界が超えるべき最大のハードルは、欧州で適用が始まる厳しい環境規制だと考えている。CO2の排出量を、2020年までに量産車平均で95g/km以下にし、2021年までにすべてのクルマで達成しなければならない。多くのメーカーは達成の見込みが立っていないが、PSAは準備が整っているという。例えば508 PSEのCO2排出量は、49g/kmとなっている。

「今年の第4四半期までに、環境規制を達成するクルマを製造する計画です。一部のブランドは、既に規制値を達成できないことで罰金を支払うことになるだろうと表明していますが、この金額は膨大なものになるでしょう。1年目は支払うことができても、2年目の資金調達は難しいと思います」

加えて、アンパラトは北アメリカを含む、欧州以外の地域でのプジョーの販売台数割合を、50%にまで高めたいという目標も持っている。一方でPSAと連携を組み中国で自動車販売を展開する東風汽車集団の損失は、2018年に4億2000万ポンド(596億円)にまで達している。「中国での業績にはかなり落胆していますが、その改善策は既に打ってあります。また北米での展開は倹約的ですが拡大展開が可能なもので、数十億ポンド(数千億円)を投じることも、いとわないつもりです。このアプローチはかなりイノベーティブな内容になりますが、詳細は2019年の後半にお話できるでしょう」

欧州では、自動車メーカーに大きな変化が起きるとともに、他社との連携も一層進むと予測している。「失うものも少なくないでしょう。実際英国では撤退する企業も出てきていますよね。どの様にビジネスを展開するべきか、再考するタイミングでもあり、ほかの国へ移動する企業も出てくるはずです。企業によってそれぞれだとは思いますが、わたしたちは今のところ変わるつもりはありません。われわれは一貫性をもって、柔軟に受け入れるつもりです」

アンパラトは最後にこう話した。「既にそれぞれの場所に合わせた、明確なプランを立てています。どんなことでも、われわれは想像できるのです」

 

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