中古スーパーカー向け保険 どうなってる? 転ばぬ先の杖 最後は自分次第

公開 : 2019.05.26 10:50

怪しい依頼も 危険な日

ワランティーワイズには、スーパーカーとハイパーカーだけを専門に扱うチームがあり、彼らは、怪しい案件に常に目を光らせている。

「最近、所有するフェラーリ458に保険を付保したいとの問い合わせがありました」とウィテカーは話す。「通常、われわれの保証は1件あたり2万ポンド(286万円)が上限となっているところ、この顧客は、ある特定の部分に対して、上限を3万5000ポンド(500万円)まで引き上げるように要求してきたのです。車両に欠陥があることは明らかだったので、当社では保険の引き受けを拒否しました」

ウィテカーによれば、冬が終わり、その年の春、初めて好天に恵まれた日が、もっともハイパーカーの保険金請求が発生し易いのだという。

「こうしたモデルは、ほとんどの時間、ガレージに仕舞い込まれていますが、冬が終わり、その年最初の好天に恵まれると、ハイパーカーのオーナーたちは、ガレージから愛車を引っ張り出し、そのパフォーマンスを楽しもうとするのです。ですが、半年も仕舞い込まれたままだったのですから、最初のコーナーで何かが起きても不思議ではありません」

一方で、すべてのスーパーカーやハイパーカーのオーナーにとって、必ずしもこうした保証が魅力的な存在だとは限らない。

「保険は必要でしょうか?」ワランティーワイズ訪問後にコンタクトした、21万5000ポンド(3074万円)のランボルギーニムルシエラゴLP-640のオーナー、デビッド・ハリスは言う。

「ワランティーワイズから保険料の見積をとりましたが、12カ月で4000ポンド(57万円)というものでした。個人的には、ムルシエラゴのようなクルマを購入するようなひとびとであれば、その修理コストを支払うことも可能であり、なにか不具合が起きれば、その時に対応すれば良いと考えています」

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