レンジローバーに対抗? 観音開きドア採用の大型高級SUV『ジェネシスGV90』まもなく登場 パワートレインはEVだけに限定せず

公開 : 2026.07.22 17:05

ジェネシスは新型の高級SUV『GV90』をまもなくデビューさせる予定です。ロールス・ロイスのような観音開きドアを採用する見込みで、木製フロア、巨大なシネマスクリーンを備えたフラッグシップモデルとなります。

ラグジュアリーを追求した旗艦モデル

ヒョンデの高級車ブランドであるジェネシスは、最上位のEV『GV90』をまもなく発表する予定だ。ランドローバーレンジローバーに相当する大型SUVで、ロールス・ロイスのような観音開きのドアを採用する。

新型GV90は、ジェネシスのラインナップ拡大の一環として、高性能モデルシリーズの第一弾である『GV60マグマ』とほぼ同時期に登場する予定だ。

新型GV90のベースとなるネオルン・コンセプト
新型GV90のベースとなるネオルン・コンセプト    ジェネシス

ジェネシス・ヨーロッパの責任者を務めるピーター・クロンシュナブル氏はAUTOCARに対し、GV90はブランドのプレミアム性とラグジュアリー性をさらに高めるモデルになると語った。

「最高級ラグジュアリーの世界で何ができるかを示すモデルが、GV90です」

大きな特徴の1つが、観音開きのドアだ。また、クロンシュナブル氏によると、車内エンターテインメント用の「シアタースクリーン」に加え、ラインナップの「頂点」にふさわしい技術や素材も採用されるという。

高級素材を多用した豪華なインテリア

最近、欧州でテスト走行中のGV90のプロトタイプが目撃されている。それを見る限り、ボディはかなり大柄で、プラットフォームを共有するキアEV9やヒョンデ・アイオニック9(いずれも大型SUV)よりも大きい。

ベースとなっているのは2024年に公開された『ネオルン(Neolun)』と呼ばれるコンセプトカーだ。堂々としたスタイルを忠実に踏襲しているほか、観音開きドアもそのまま引き継ぐようだ。

新型GV90のベースとなるネオルン・コンセプト
新型GV90のベースとなるネオルン・コンセプト    ジェネシス

GV90は標準仕様で6人乗り(2-2-2)となる見込みだが、韓国メディアの報道では、後部に2席のみを配置した4人乗りのプロトタイプが目撃され、ウッドのフロアやキルティング加工されたレザーなどがふんだんに使われているようだ。

また、米国での特許出願情報から、リアドア用の革新的なデュアルヒンジ機構が明らかになっている。このヒンジは車体とフレームの両方に接続され、構造的強度と遮音性を高めるためにシールが追加されている。

最大約110kWhのバッテリーにより、航続距離は560kmを超える見込みだ。また、デュアルモーターの合計出力は500ps以上で、四輪駆動方式を採用するものとみられる。充電速度は350kWを超えるだろう。

高性能サブブランド『マグマ』も展開

クロンシュナブル氏は、電動クロスオーバーの新型GV60マグマについて、0-100km/h加速3.4秒、最高速度265km/hを誇り、ジェネシスの高性能モデルシリーズの幕開けとなることを明らかにした。

このモデルは、既存のGV60をベースに、パワートレインやシャシーを強化して走行性能を高めたものだ。マグマは、BMW MやメルセデスAMGに相当するパフォーマンス重視のサブブランドとして位置づけられている。

ジェネシスGV60マグマ
ジェネシスGV60マグマ    ジェネシス

クロンシュナブル氏は、どのモデルがマグマ仕様となるかについては詳述しなかったが、ジェネシスの将来計画にとって不可欠であると述べた。ライバルとの差別化要因としては、内燃機関がないにもかかわらず「生き生きとした感覚」を備えることや、「非常に特別な内装材」が挙げられるという。

GV90、GV60マグマはいずれもEVとなるが、ジェネシスは今後もハイブリッド、プラグインハイブリッド(PHEV)、レンジエクステンダーEVなど、幅広い電動化パワートレインを展開する方針だ。ただし、純粋な内燃機関モデルの販売は縮小していく。

「お客様の意向やフィードバックを踏まえると、パワートレインを1種類に限定することはできません」とクロンシュナブル氏は述べた。

中型SUVの『GV70』は、ジェネシス初のハイブリッドモデルとなる予定で、最近テスト走行中のプロトタイプが目撃されている。

レンジエクステンダーEVについてはまだ明らかになっていないが、大型で重量のある車両にこのパワートレインが適していることを考えると、GV90が有力候補となるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    役職:編集者
    自動車業界で10年以上の経験を持つ。欧州COTYの審査員でもある。AUTOCARでは2009年以来、さまざまな役職を歴任。2017年より現職の編集者を務め、印刷版、オンライン版、SNS、動画、ポッドキャストなど、全コンテンツを統括している。業界の経営幹部たちには定期的にインタビューを行い、彼らのストーリーを伝えるとともに、その責任を問うている。これまで運転した中で最高のクルマは、フェラーリ488ピスタ。また、フォルクスワーゲン・ゴルフGTIにも愛着がある。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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