BMW i3と高次元の戦い メルセデス・ベンツ Cクラス・エレクトリック 史上最高の電動サルーン誕生へ、辿り着いた「最適解」

公開 : 2026.07.22 18:05

遂に発表されたメルセデス・ベンツCクラス・エレクトリック。主なスペック上はBMW i3が勝っても、同社最高の電動サルーンとなる予感です。内装はEQSを凌ぐ可能性あり。UK編集部が助手席でその魅力を体感します。

主要なスペック上はBMW i3の方が優れる?

2026年の注目モデル、BMW i3とメルセデス・ベンツCクラス・エレクトリック。航続距離や急速充電という主なスペック上では、ミュンヘン生まれの前者の方が、シュツットガルトの後者より優れるようだ。英国価格も、約5000ポンド(約105万円)安い。

i3が基礎骨格とするのは、最新のiX3も採用する、第6世代と呼ばれるノイエ・クラッセ・プラットフォーム。対してCクラス・エレクトリックは、新しいGLC EQと同じMLAを採用する。その電動SUVの印象では、シャシーが生む興奮にも差はある様子。

メルセデス・ベンツ Cクラス・エレクトリック(欧州仕様)
メルセデス・ベンツ Cクラス・エレクトリック(欧州仕様)

それでも、主流といえる中型サルーンで、遂にメルセデス・ベンツの最適解へ辿り着いた可能性は高い。最新のCLA EQも、ブランドらしい仕上がりにあったが。筆者は今回、Cクラス・エレクトリックへの僅かな味見が許された。助手席で。

未来的な印象を与えつつ明らかにCクラス

ボディサイズは、先代Cクラスから拡大。特に全高は、フロア下に駆動用バッテリーが敷かれるため、明らかに高くなっている。ガラスルーフやブラックのボディトリムが腰高感を抑えているが、サイドの面はやや縦に長く単調な心象を残す。

スタイリングは、新世代のEVらしさを追求したものといえるが、フロント周りは従来のEQEなどへ通じる雰囲気もある。ヘッドライトやテールライトなどのディティールには、ブランドマークのスリーポインテッド・スターが、多用され過ぎかもしれない。

メルセデス・ベンツ Cクラス・エレクトリック(欧州仕様)
メルセデス・ベンツ Cクラス・エレクトリック(欧州仕様)

シルエットは、明らかにCクラス。未来的な印象を与えることは間違いない。フロントグリルには、触れないでおこう。

インテリアの品質はEQSを凌ぐ可能性

キャビンは広々。ルーフラインが後方へ傾斜しているものの、前席・後席ともにゆとりがあり、楽な姿勢を取りやすい。荷室は奥行きがあり、開口部が大きめ。フロント側にも、機内へ持ち込みできるバックを詰める程度の収納がある。

シートはクッションが柔らかく、シボ加工されたレザーは上質。身体を優しく支えてくれ、運転姿勢は自然で、長距離ドライブも安楽だろう。ドア側のパネルなどはソフトタッチ加工され、メルセデス・ベンツらしいプレミアム感が醸成されている。

メルセデス・ベンツ Cクラス・エレクトリック(欧州仕様)
メルセデス・ベンツ Cクラス・エレクトリック(欧州仕様)

センターコンソールには、ウッドパネル。品質的には、価格差のあるCLA EQより高いだけでなく、遥かに高価なEQSを凌ぐかもしれない。ダッシュボード全面には、39.1インチものタッチモニター。現行の量産車では最大級にあり、スケールに圧倒される。

ただし、グラフィックの主張は控えめで、意外にも運転の集中力を削がれる感覚が強くはなかった。もちろん、物理スイッチで操作できた方が好ましいが。信号待ちでは、カメラ映像がモニターへ映し出され、情報過多に思えた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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