『プジョー5008GTハイブリッド』短期集中レポート(前編) ボディの大きさや重さを感じさせないフットワーク

公開 : 2026.07.23 17:05

先日、編集部で短期集中レポートを行った『プジョー408GTハイブリッド』と入れ替わる形でやってきた『5008GTハイブリッド』。今回は1ヵ月半ほど編集部で活躍することになったので、その印象を2回に分けてレポートする。

街中で非常に扱いやすく軽快

先日、編集部で短期集中レポートを行った『プジョー408GTハイブリッド』。それと入れ替わる形でやってきたのが、3列シート7人乗りのSUVとして注目が集まる『プジョー5008GTハイブリッド』だ。

今回は1ヵ月半ほど編集部で活躍することになったので、その期間の印象を2回に分けてレポートする。

編集部にやってきた、3列シート7人乗りSUVとして注目が集まる『プジョー5008GTハイブリッド』。
編集部にやってきた、3列シート7人乗りSUVとして注目が集まる『プジョー5008GTハイブリッド』。    小河昭太

まず、プジョー特有の『iコクピット』における特徴でもある、四角い小径のステアリングと比較的クイックな感覚があるギア比による操舵フィールは、街中で非常に扱いやすく軽快だ。高速道路でも安定感は十分で、気が付けば思っていた以上の速度が出てていることもあった。

強めの加速時には、わずかにトルクステアのような挙動が感じられ、セルフセンタリングも若干弱めの印象。キャスターが足りないというよりは、パワステ制御の都合かと思われる。

それでもほとんどの場面では、ボディの大きさや重さを感じさせないフットワークの良さが光った。今回は往路はフェリーを使いつつ、熊本を走り、そこから北九州、広島を経由して帰京するというロングランも含まれていたのだが、阿蘇周辺のカントリーロードや中国自動車道など、カーブが連続する区間でもリズム良く走ることができた。

また、ボディサイズは大きいものの、都内の狭い道でも持て余すことなく、街中では終始軽快に扱える。シートはサイズ、座り心地ともに優秀で、長距離巡航でも疲れを感じにくかった。

レスポンスが心もとなく感じる場面も

街中において動力性能に過不足はなく、電気モーターと6速DCTの組み合わせによってうまくカバーされている。発進から60km/h程度までの加速ではレスポンスも良く、大柄なボディを感じさせない軽快さがある。

一方で、積極的に走らせようと試みた時の印象は少し変わる。

フェリーを使いつつ、熊本を走り、そこから北九州、広島を経由して帰京するというロングランにも使用。
フェリーを使いつつ、熊本を走り、そこから北九州、広島を経由して帰京するというロングランにも使用。    小河昭太

全長4810mm、全幅1895mm、全高1735mm、車両重量1740kgというボディサイズを、136ps/230Nmというスペックのステランティスではお馴染みの1.2L直列3気筒ターボ+モーターのマイルドハイブリッドで走らせる5008。

例えば標高の高い山間部、勾配のきつい駐車場、高速道路での追い越し加速などで、レスポンスが心もとなく感じる場面があった。エンジンは6000rpm付近まで回るものの、ピークパワーよりもトルク重視のセッティングのためか、4000rpmを超えて回しても加速の伸びはほとんど感じられない。

特に勾配のきつい山道では、ギア比の設定が少し気になった。発進加速時の燃費を重視したセッティングなのだろう、2、3速の間隔が大きく、上り坂では多くのコーナーにおいて2速へシフトダウンすることができない。下りでも同様だ。

もちろんこれらは限定的な場面であり、街中での走りは十分であったことは念を押しておきたい。また、装着するタイヤ、ミシュランeプライマシーとのマッチングも良好であったことを付け加えておこう。

*7月30日公開予定、『プジョー5008GTハイブリッド』短期集中レポート(後編)に続きます。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    小河昭太

    Shota Ogo

    2002年横浜生まれ。都内の文系大学に通う現役大学生。幼いころから筋金入りのクルマ好きで、初の愛車は自らレストアしたアウトビアンキA112アバルトとアルファロメオ2000GTV。廃部になった自動車部を復活させようと絶賛奮闘中。自動車ライターを志していたところAUTOCAR編集部との出会いがあり、現在に至る。instagram:@h_r_boy_
  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。

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