初代そっくりのプロトタイプ発見 アウディ新型クロスオーバー『A2 eトロン』、今秋発表予定 A1とQ1の後継に

公開 : 2026.07.23 07:05

アウディは1999年から2005年まで生産された『A2』をEVとして復活させます。今回プロトタイプが目撃され、初代モデルとよく似たデザインが明らかになりました。今年の秋にお披露目される予定です。

空力に優れた特徴的なフォルムを確認

アウディは今秋、新型EV『A2 eトロン』を発表する予定だ。まだ正式にはシルエットしか公開されていないが、今回、テスト走行中のプロトタイプが目撃され、初代A2との強い類似性が明らかになった。

アウディのラインナップ上でA2の名が使われるのは、約20年ぶりだ。初代モデルは1999年から2005年まで生産されたコンパクトなハッチバックで、空力的に優れたデザインと軽量構造で低燃費を実現していた。

初代アウディA2
初代アウディA2

新型のA2 eトロンは、便宜上は電動クロスオーバーという形になるかもしれないが、機能性とデザインの両面で初代モデルの精神を継承している。目撃されたプロトタイプからは、ひし形のような、リアに向かって大きく下がる特徴的なルーフラインが確認できた。

全体的なフォルムが初代モデルと似ているのは、同様に空力効率を追求した結果であるとみられる。

アウディの本拠地インゴルシュタットで生産される予定で、生産終了した『A1』および『Q2』の間接的な後継モデルとして、ラインナップのボトムエンドに位置づけられる。価格は3万ポンド(約655万円)未満からと予想されている。

エントリーモデルのEVとして販売

同社のゲルノート・デルナーCEOは3月、EV販売拡大の一環としてA2 eトロンの計画を明らかにし、次のように述べた。

「アウディはお客様の声に耳を傾けました。お客様が求めているのは、日常生活で感動を与えてくれる電動モビリティです。A2 eトロンは、そのニーズに応えるべく開発されました。効率的でコンパクト、そして自信に満ちた走りを実現します。アウディのEVワールドへの入り口を、これまで以上に親しみやすく、魅力あるものにします」

アウディA2 eトロンの予告画像
アウディA2 eトロンの予告画像    アウディ

A2 eトロンはフォルクスワーゲン・グループのMEBプラットフォームをベースとしており、サイズや仕様はフォルクスワーゲンID.3(欧州向けのCセグメント・ハッチバック)に近いものとなるだろう。

デルナー氏は、「外観はコンパクトですが、室内は非常に広々としています。価格設定については発売前に改めて発表しますが、当社のEVにおけるエントリーモデルとなるため、これまでのEVよりも低価格帯に位置づけられることになります」と述べている。

アウディは、A2という名称の復活は初代モデルへの「オマージュ」であるとし、新型車がその「使命」を引き継ぐと約束した。

今のところ、正式発表日時は「秋」としか示されていないが、アウディは10月にフランスで開催されるパリ・モーターショーに出展する予定であることから、同会場で一般公開される可能性が高い。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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