ポルシェ本社と幹部の自宅、家宅捜索 不正な報酬支払いの疑いで ドイツ検察

公開 : 2019.05.31 18:10

ドイツ検察当局によると、ポルシェ幹部が同社労働評議会のメンバーに「過剰な」報酬を支払っていた疑いがあるそうです。ポルシェ幹部のオフィスと自宅を家宅捜索しました。

不正な報酬の支払いと情報漏洩

ドイツの検察官が、不正な報酬の支払いと情報漏洩に関する調査の一環として、ポルシェ幹部のオフィスと自宅を家宅捜索した。

5月28日火曜日の家宅捜索は、ドイツ・ツフェンハウゼンのポルシェ本社と、ヴァイザッハにある開発拠点を集中的に行われた。

バーデン・ヴュルテンベルク検察は、地域の税務署員が機密情報をポルシェ社の税務顧問に漏らし、その見返りとして便宜を得ていたという疑いについて調査を開始。今回の家宅捜索を行った。また、ポルシェの幹部は同社の労働評議会のメンバーに「過剰な」報酬を支払った疑いもあるという。

シュトゥットガルト検察局の声明によると、告発された6人の社員には、ポルシェの役員が数人含まれているという。

「われわれはポルシェの社員を贈収賄と虚偽の発表の疑いで調査しています」と、ハイナー・レーミルト主任検事は述べている。

今回の家宅捜索には、シュトゥットガルト検察局から10人の弁護士と、さらにバーデン・ヴュルテンベルク州警察やシュトゥットガルト警察、そしてシュトゥットガルト、アーレン、カールスルーエ、ルートヴィヒスブルク各都市の税務調査官など167人が関わっている。カールスルーエ、オスタルプクライス、プフォルツハイムにあるポルシェ社員の自宅も調べられた。

おすすめ記事