BMW i8スパイダー、北京モーターショーに出展

公開 : 2012.04.03 15:08  更新 : 2017.06.01 00:55

BMWの情報筋はAutocarに、このオープン・トップのBMW i8スパイダーは、2015年にガソリンとモーターハイブリッド・モデルとして生産が開始されると話した。このi8スパイダーは、革新的な31.9km/lという燃費と250km/hという最高速(リミッターによる)を持つ第3段階の生産直前モデルであり、今月後半に開催される北京モーター・ショーで一般に公開されることとなる。

i8スパイダーは、2014年に販売が開始される予定のi8クーペに手を入れたコンセプト・モデルだ。そのドアは以前のコンセプト・モデルが透明なものだったのに対して、通常のソリッドなドアに変更されている。また、最初のコンセプト・モデルとも微妙な違いがある。キドニー・グリルは空力的なドラッグを減らすためにブランクにされ、「多層化した表面」を持つスタイリングも若干ながら進化している。オープン化されたボディ・スタイルは、独立したフロント・スクリーンと、リアのスリー・クォーター・サイド・パネルに取り付けられたコンベンショナルなドア・ガラスが与えられている。また、ロールオーバー時にドライバーを保護するために、リア・キャビンの後ろにはシャシーに取り付けられたフープも装備される。

ルーフのデザインはまだ明確にされていないが、情報筋によればカーボンファイバーで造られた取り外し可能なルーフが現実的だろうという。 また、クーペの傾斜したルーフの代わりには、透明なエンジン・カバーが付けられる。更に、広いが深さのない収納スペースはがラゲッジ・カバーの下に設けられている。

他の「i」ブランドと同様に、そのボディはカーボンファイバーとプラスティックで構成されることになる。サイズは、長さ4480mm、幅1922mm、高さ1208mmで、これは335iカブリオレよりも130mm短く、142mm広く、187mm低いこととなる。

エンジンを更にミドシップに積むためにリアのバルクヘッドは動かされ、その結果、キャビン内は純粋な2シーターとされている。ホイールベースは2650mmと大きい。

i8スパイダーはi8クーペと同様のハイブリッド・システムを持つ。エンジンは220bhpを発揮する1.5リッターの3気筒ターボが搭載される。これは将来的には新しいミニやエントリー・クラスのFWDのBMWに搭載される予定のものだ。そしてこのエンジンと、フロントに搭載されフロント・ホイールを駆動する129bhpの電気モーターが組み合わせられる。そのため、i8スパイダーは、FWD、RWD、そして4輪駆動というどの方式でも動くことになる。もちろんエンジンはレンジ・エクステンダーとして、バッテリーを再チャージするのにも使われる。この他、パーシャル・スロットル時の充電や、回生ブレーキによる充電システムも採用されている。

ガソリンと電気モーターの組み合わせは最終的に349bhpと56.0kg-mのトルクを発揮することとなる。1630kgのボディは、0-100km/h5.0秒、50km/h-120km/h加速が4.0秒という値をマークする。燃費は、公式には発表されていないが、その気になれば33.9km/lの燃費を稼ぎ出すことも可能だとBMWは主張している。そして電気モーターだけでも30kmの範囲は走ることができるという。ちなみに、バッテリーは、1時間45分で充電が可能だという。

なお、i8スパイダーは、リア・バルクヘッドの後ろとセンタートンネルに配置されたリチウム・イオン・バッテリーによって、理想的な50:50の重量半分を記録する。

価格は80,000ポンド(873万円)程度となりそうだ。

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