ミニはこれ以上ラインナップを拡大せず カスタマイズの幅を広げて成長促進 昨年過去最高に売れた「JCW」に残された可能性

公開 : 2026.05.11 07:05

5車種を展開するミニは、今後ラインナップを拡大するのではなく、高性能バージョンやカスタマイズ性を追加することで選択肢を広げていく方針です。特にホットハッチのジョン・クーパー・ワークス(JCW)に力を入れます。

JCWの販売は好調

ミニは、モデルラインナップをこれ以上拡大する計画はないという。新しいブランド責任者のジャン=フィリップ・パラン氏は、選択肢やカスタマイズの幅を広げることで、成長を継続すると述べている。

BMWグループ内で上級管理職を歴任してきたフランス人のパラン氏は、昨年末にミニの本部長に就任した。

ミニ・ジョン・クーパー・ワークス
ミニ・ジョン・クーパー・ワークス

近年、ミニはラインナップを一新しており、電動ハッチバック『クーパー』とSUV『カントリーマン』、3ドアおよび5ドアのガソリンエンジン搭載『クーパー』の改良モデル、そして新型の電動クロスオーバー『エースマン』を展開している。

北京モーターショーでAUTOCARの取材に応じたパラン氏は、「5車種を擁し、これまでで最大の製品ラインナップを揃えています。ミニのような比較的小規模なブランドにとって、このラインナップは非常に幅広いものであり、現状に大変満足しています」と語った。

パラン氏は今後、オプションやパーソナライゼーションの拡充、さらに派生モデルの展開を通じて、その魅力を広げることに注力していくと説明した。特に「まだ可能性が残されている」高性能モデルのジョン・クーパー・ワークス(JCW)に目を向けているという。

「ジョン・クーパー・ワークスを非常に積極的に推進しています。内燃機関車に自信を持っており、昨年のジョン・クーパー・ワークスの販売台数は過去最高を記録しました」

唯一無二のミニを作りたい

ミニは最近、モデルラインナップの簡素化という従来の方向性から転換し、各モデルのオプションをさらに充実させている。

「簡素化についてはいくつかのアイデアがありましたが、それは必ずしも顧客が求めているものではありませんでした。当社のコンフィギュレーターをご覧いただければ分かるように、オプションを選択したり、カスタマイズしたり、個性的に仕上げたりする可能性を再び広げています。これはミニにしかできないことなので、その可能性を最大限に活かしていくつもりです」

ミニ・ジョン・クーパー・ワークス 1965ビクトリー・エディション
ミニ・ジョン・クーパー・ワークス 1965ビクトリー・エディション

最近では外部パートナーとのコラボレーションによる特別仕様車も発表したが、パラン氏は「そこにはまだ探求の余地があります」と述べている。

「カスタマイズにはもちろん収益性の側面もありますが、すべてのミニを唯一無二のものにするのは、まさにミニらしいことだと思います」

パラン氏はまた、「ミニらしさをさらに際立たせる」よう努めると述べ、「その歴史や英国らしさを、古臭くならず現代的な形で、さらに活かしていきたい。これはミニにとって非常に強力な差別化要因です」と説明した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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