ダッヂSRTバイパー登場

公開 : 2012.04.05 16:50  更新 : 2017.06.01 00:55

新しいダッチSRTバイパーがニューヨーク・モーターショーでベールを脱いだ。

この新しいアメリカン・パフォーマンス・スポーツは、より軽く、より強力になったばかりでなく、SRTクライスラー・グループでもあるフェラーリマセラティから拝借した豪華なインテリアを特徴とする。

フェラーリやマセラティのプラットフォームを使うことことも考えられると、SRTのボス、ラルフ・ジルはそう言っていたが、現実にはそれは応じられなかったようだ。その代わりに、高張力鋼板を使用したプラットフォームは完全に新設計されている。以前よりも50%ほど固いプラットフォームは、部分的にマグネシウムが使われたビームとクロスバーによるところが大きいという。

8.4リッターV10エンジンは、旧いバイバーのものより13kg軽く仕上がっている。パワーは631bhp/6150rpmと前モデルよりも59bhp大きく、トルクも83.0kg-m/4950rpmと5.5kg-m大きくしかも150rpm低い回転で発生する。そのトルクは、自然吸気のエンジンとしては、世界最高の値だ。

ボディは主にカーボンファイバーで製作され、スーパーフォームド・アルミニウムがドアとドアシルに使われるなどして、前モデルよりも32%軽く仕上がっているという。

なお、このバイパーはデトロイトで設計され、コナーのアッセンブリー工場で生産が行われる。

デザインは、サイド・エグゾーストとスネーク・アイ・ヘッドランプが特徴。フロント・ヒンジのクラムシェル・ボンネットも復活している。タイヤはフロントが295、リアが335サイズで、コンパウンドも前後で異なる。

トラクション・コントロールと4ステージのESPシステムといったエレクトリック・エイドはボタンひとつでキャンセルできる。

インテリアはフェラーリとマセラティから学んだとジルはコメントした。前のモデルのインテリアは顧客から「ちょっとした冗談」とまで言われたものだった。TFTインストルメント・クラスターは、ダッヂ・ダートから流用してリデザインしたものだ。シートはフェラーリト同じサプライヤーによって供給されるもので、インテリア・スペースを90mmほど増加させることに成功している。

SRTバイバーには2つのバージョンが存在する。スタンダードなモデルと、GTSバージョンだ。また、アメリカ・ル・マン・シリーズ用のレーシング・バージョンも用意される。

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