【コロナ特例】延滞金ナシ/車検も受けられる 自動車税の納付期限延長、6月末までに申請を

公開 : 2020.05.26 05:50

納付完了までに車検が来る場合は?

車検には必ず、直近の自動車税が納められていることの確認が必要となる。

徴収猶予が認められて、納付期限が来年5月末になったとして、その間に車検(継続検査)を受ける場合はどうすればいいか?

徴収猶予の手続きが正しく行われていれば問題なく車検を受けられる。
徴収猶予の手続きが正しく行われていれば問題なく車検を受けられる。    shutterstock

これについても、徴収猶予の手続きが正しく行われていれば問題なく車検を受けられることが、総務省自動車税制企画室から各都道府県/市区町村税務担当課に事務連絡が行われている。

徴収猶予が適用されて自動車税を納めていない状態で車検を受ける場合も、納税証明書に代わる「徴収猶予許可通知書」(「納付書番号等」欄に自動車登録番号又は車両番号、もしくは車台番号が記載されていることが必須)が交付される。

この通知書を添えれば問題なく車検を受けることができる。

ちなみに、自動車税には分割納付という方法もある。これは収入減などを証明する書類の提出も不要で、申請書も不要。

自動車税事務所などに電話で相談する方法で、「7月末と8月末に1万円ずつ、9月末に2万円」などと、分割納付のスケジュールも個々に決めて納める。

手続きとしては、徴収猶予よりもだいぶんラクだ。

ただし、分割納付では延滞金が付く時期を過ぎれば延滞金もつく。

また、納税を完了していないことになるので、自動車税の納税証明書も出ないため、継続車検に必要な書類としては認められない。

ところで、自動車税の督促状や延滞金はいつからなのだろうか?

自動車税の督促状/延滞金、いつから?

徴収猶予の申請も分割納付の相談もいろいろ面倒。だけど延滞金が付くのは嫌。緊急事態宣言も解除されたからまたバイトも復活できるだろうし、バイト代が入ったら……夏のボーナスが入ったら……という人もいるだろう。

そこで気になる自動車税の延滞金についてお伝えしておこう。

分割納付年月日及び分割納付金額の記入欄例
分割納付年月日及び分割納付金額の記入欄例    東京都主税局徴収部徴収指導課

まず督促状が送られてくるタイミングだが、一般的には納付期限から20日前後とされているが自動車登録台数の多い地域は50日前後となる。

神奈川県や愛知県などは督促状が来るタイミングが遅いのだ。

また、延滞金の計算方法は少々複雑なので割愛するが、延滞金が付くタイミングは自動車税の税額によって変わってくる。

延滞金は1000円未満では全額を切り捨て、1000円以上で100円未満の端数金額を切り捨てる。

自家用乗用車の最高自動車税額は12万7000円(6000cc超のガソリン車で11万1000円+車齢13年以上の重課15%)だが、このようなクルマの場合、1000円の延滞金がつくのは7月24日頃から。

1500~2000cc未満の自動車税(重課ナシ)3万9500円では10月5日頃となる。

なお、2019年10月以降に購入した新車(自家用乗用車「登録車」)から、毎年かかる自動車税がすべての排気量で引き下げられている。

例えば2000cc以下のクルマでは10〜15%程度の減税になっているので、延滞金が付く時期も異なる。(2年目以降も同じ税額が適用されるため、保有期間を通じて減税となる)

アベノマスクも特別定額給付金の申請書も届かないのに、自動車税だけは例年通り届いた(怒)などという書き込みがSNSで散見される。

納付にはいろいろな方法があるのでベストな方法を探してほしい。

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