【本格オフローダー対決】ディフェンダー x Gクラス x ラングラー オンとオフの1番は 前編

公開 : 2020.10.10 11:50

生まれ変わったランドローバー・ディフェンダー。一歩早く、ライバルのメルセデス・ベンツGクラスとジープ・ラングラーもモデルチェンジを果たしています。この3台をオンロードとオフロード、2つのシーンで対決させました。

もくじ

モノコックボディを得たディフェンダー
乗り降りしにくいGクラスとラングラー
3台3様のインテリア・デザインと使い勝手

モノコックボディを得たディフェンダー

text:Matt Saunders(マット・ソーンダース)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
夏の熱い風に、地面から砂埃が舞う。谷間に溜まっていた水はゆっくりと蒸発し、ひび割れた固い泥が姿を見せた。

砂混じりの風になびきながら、わずかな緑が日陰を作る。気温は31度を超えた。田園の広がる、英国中部のレスターシャー州。今日は、殺伐とした雰囲気が漂っている。

ランドローバー・ディフェンダー110 D240 S(英国仕様)
ランドローバー・ディフェンダー110 D240 S(英国仕様)

筆者の目の前には、起伏の激しいオフロードが広がる。アスファルト舗装はまったくない。ゴツゴツとした岩が露出した地面を受け入れられるのは、有能な四輪駆動モデルだけだろう。

今回は、地球上で最も過酷な状況に対応できる、本格的なオフローダーのベストを選びにやって来た。

覇権を争う1台は、新しいランドローバー・ディフェンダー。対するのはジープ・ラングラー・アンリミテッド・ルビコンとメルセデス・ベンツGクラス。これ以上にタフなトリオは、揃えようがないと思う。

AUTOCARの読者ならご存知かとは思うが、この3台は新世代へと生まれ変わっている。特にディフェンダーは、新しいモノコックボディを採用。ラダーフレーム・シャシーやリジッドアスクル、やや狭い車内は、過去のものとなった。

どんな進化を得ているのか、興味深いポイントだ。オフロードでの評価は後半にお伝えするとして、まず先にオンロードと、日常的な利用環境での違いを確かめたい。

乗り降りしにくいGクラスとラングラー

ランドローバーの拠点、ゲイドンのエンジニアたちはセパレート・シャシー構造をやめ、一体のモノコック構造を採用した。サスペンションは独立懸架式へ一新している。そのメリットは、オフロード以上にバイパスや高速道路で活きてくるはず。

実際、ランドローバー・ディフェンダーは日常シーンでより使いやすく、快適なクルマに仕上がっている。多くの面で、Gクラスやラングラー以上といっていい。

ジープ・ラングラー・アンリミテッド2.2 マルチジェットII ルビコン/メルセデス・ベンツ G 350d AMGライン
ジープ・ラングラー・アンリミテッド2.2 マルチジェットII ルビコン/メルセデス・ベンツ G 350d AMGライン

詳しく見ていこう。大柄なSUVを運転するためには、まずクルマに乗り込まなければならない。

最も高い位置へ、身体を持ち上げる必要があるのはGクラス。身体を車内に入れる前に、クロームメッキがきれいなサイドステップに足をかける必要がある。キャブオーバーのトラックへ乗り込むように。

ディフェンダーとラングラーは、地面に立った状態から、そのまま車内へ身体を横に移動できる。ディフェンダーはエアサスペンションが標準装備で、アクセス・モードでは車高が下がる。おかげで少し、コンパクトにも見える。

ラングラーは、ほかの2台よりフロアが低い。比較的スリムなフォルムをしている。仮に幅の広いサイドシルがなければ、一番乗り降りがしやすいかもしれない。

しかし実際は、低いフェンスを乗り越えるように左足を持ち上げ、車内の奥に落とし込まなければいけない。運転席に座ってみると、見た目の予想より足元の空間は狭い。

 

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