3台3様のインテリア・デザインと使い勝手

車内空間を見渡してみる。3台の間には、驚くほどの違いがある。Gクラスはハイテク満載で、所々のクロームメッキが高級感をにじませる。

一方のラングラーは、大きいボタンが並び、無骨なレバーが生えている。全体的にデザインはプレーンだ。ディフェンダーはスマートでありつつ、機能的なシンプルさが前面に出ている。

価格で比べるなら、最も高いGクラスは、郊外の一般道で最も心地よく感じられるべきだろう。実際、インテリア・デザインには特別感がある。でも空間のゆとりでいえば、ディフェンダーの圧勝だ。

シートレイアウトも含めて、車内の使い方は多様に選べる。電源ソケットや小物入れが各所に配され、不足ない装備は現代の暮らしのニーズにも向き合っている。

ディフェンダーに触れてみると、長年一緒にいたオフローダーのように感じられてくる。すべての面で、優れた機能性がデザインの優先事項になっている。

2列目には、大人3名が快適に座れる大きさのベンチシートが付く。オプションで、3列目シートを装備することもできる。

3台ともに、リアゲートにはスペアタイヤが付いていて、ヒンジの位置は横開き。ディフェンダーとラングラーは右ヒンジで、左側交通の環境で使いやすい配慮もされている。

Gクラスの方は左ヒンジ。縦列駐車をして、リアゲートの荷物を歩道側から出し入れする場合、ドアの長さと荷物の大きさだけの空間が車両後方に必要となる。あるいは、大きなボディを車道側から回り込むか。

続きは中編にて。

画像　ディフェンダー ラングラー Gクラス　全135枚