【カーシェア投資】有志による投資車両の確認はじまる エンジン掛かる? 投資者は今、どうすべきなのか

公開 : 2020.10.30 05:50  更新 : 2022.03.25 18:51

今、投資者たちはどうするべきなのか

今、投資者たちはどうするべきなのか。

昭和カートンで車両確認の指揮を執るボランティアの方に聞いたところ、「S社との交渉を試みるのではなく、信販会社に相談することを勧めます。」との回答だった。

また、集団で訴訟などの動きもあるようだが、実情を把握している弁護士によると、「今回の件はあまりにも個別的で事情が異なっており、消費者保護法の適用も難しいでしょう」とのことだった。

実際、これまで数々の消費者投資被害を扱ってきたクレジット・リース被害対策弁護団(旧称:過剰与信被害対策弁護団)に相談メールを送った投資者には、

「本件については、弁護団事件として集団的解決に取り組むのは難しいという結論に達し、受任は控えております」との回答が届いたという。

まずは車両が今どこにあってどのような状態なのかを確認したら、信販会社に相談をし、その後は借金問題に強い弁護士などに個別に相談することがベストな選択だと言える。

また、クルマを持ち出したい場合は、ローンを組んでいる信販会社または昭和カートン駐車場の管轄である武南警察署(埼玉県川口市048-286-0110)に確認することをお勧めする。

もっとも大事なことは、S社の投資案件に登録した600名以上の投資者それぞれに事情が異なるため、同じ被害者であっても、解決方法はそれぞれ違うということだ。

ある程度の参考にはなっても、他者の解決策が自分にも当てはまるわけではないことを知っておいてほしい。

記事に関わった人々

  • 加藤久美子

    Kumiko Kato

    「クルマで悲しい目にあった人の声を伝えたい」という思いから、盗難/詐欺/横領/交通事故など物騒なテーマの執筆が近年は急増中。自動車メディア以外ではFRIDAY他週刊誌にも多数寄稿。現在の愛車は27万km走行、1998年登録のアルファ・ロメオ916スパイダー。クルマ英才教育を施してきた息子がおなかにいる時からの愛車で思い出が多すぎて手放せないのが悩み。

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