アウディR8やアップルウォッチのデザイナーが設計、超小型オフロード車『One』発表 車重450kgの4人乗り電動バギー 公道走行もOK
公開 : 2026.07.25 17:05
欧州のスタートアップ企業Ambleが、月面探査車から着想を得た超小型EV『One』を発表しました。もともとゴルフカートとして開発されましたが、公道走行に対応するなど幅広いユーザーにリーチしようとしています。
公道走行可能なマイクロカー
ポルトガルのスタートアップ企業であるAmble(アンブル)が、同社初の市販モデル『One』を発表した。アウディR8やアップルウォッチの開発に携わったデザイナーが設計した、車重450kgの超小型オフロード車である。
Amble Oneは、マイクロリーノやルノー・トゥイジーと同じ欧州のL7e規格に適合したクアドリサイクル(小型四輪車)だ。しかし、ほとんどのマイクロカーとは異なり、さまざまな気候や用途に対応できるオフロード車として構想されている。

デザインを担当したのはジュリアン・ホーニグ氏。以前アウディに在籍し、2004年の映画『アイ、ロボット』に登場したRSQのほか、初代R8、4代目A4、初代Q3のスタイリングに関与している。その後アップルに移籍し、同社のスマートウォッチのデザインを主導した。
ホーニグ氏は今から4年前にAmble Oneの構想を立ち上げた。ホテル業界に勤める友人から、高級リゾートでゲストを送迎するのに適したゴルフカートを探しているという相談を受けたことがきっかけだった。
ホーニグ氏はAUTOCARの取材で当時を振り返り、「条件に合うものは何一つなかったのです」と語っている。
そこで自らデザインに取り掛かった。そして、もし公道走行が可能になれば、需要はさらに高まるだろうと考えた。
「この時点で『これは本格的なプロジェクトだ』と確信しました」
こうしてホーニグ氏はAmble社の設立に至った。
デザインは月面探査車から着想
Oneの外観は、1960年代のNASAの月面探査車から着想を得ているが、ホーニグ氏はランドローバー・シリーズIや、自身が所有する1972年式フォード・ブロンコもインスピレーションの源として挙げている。
「街中で違和感なく溶け込むために、よいスタンスとプロポーションが必要であることは明らかでした。しかし、過剰なスタイリングや、無理に凝りすぎたものにはしたくありませんでした」

側面が開放されているのは、当初ゴルフカートとして設計がスタートしたことに由来する。
ホーニグ氏は「さっと乗り降りでき、2分ほど店に立ち寄って飲み物を買い、次の店へ移動する、ということもできます」と語り、「自然とのつながりを深める」ことも目指していると付け加えた。
キャンバスルーフなどを備えた、悪天候に対応したモデルも用意される予定で、例えば欧州のスキーリゾートでも使用できるという。
Amble社の共同創業者であるアドリアン・ルース氏は、次のモデルの開発がすでに始まっていることを示唆した。「天候対策が若干強化され」、「欧州北部の気候により適した」ものになるという。そのため、一般的なボディが採用される可能性がある。
しかし、ルース氏はオープンエアでの運転体験を熱心に提唱しており、「(クルマによって作られる)バブルを取り払い、人々が屋外で隣り合って過ごすことで、より親しみやすい関係性やコミュニティが生まれると思います」と語った。











