好調フレンチ・ミニバン『ベルランゴ』に続くか? 輸入車BセグメントSUV唯一の3列7人乗り『シトロエンC3エアクロス』日本導入開始

公開 : 2026.07.25 12:05

7月25日、ステランティス・ジャパンは3列7人乗りのBセグメントSUV『シトロエンC3エアクロス』を発表。既に2列の『C3』とそのEV版『E-C3』が発売済みで、C3シリーズ第3弾となります。編集部ヒライのレポートです。

C3シリーズ第3弾は3列シート7人乗り

7月25日、ステランティス・ジャパンは3列シート7人乗りのBセグメントSUV『シトロエンC3エアクロス』を発表。同日に発売を開始した。既に2列シートの『C3』とそのEVである『E-C3』が発売済みで、C3シリーズ第3弾となる。

導入グレードと価格はベーシックモデル『プラス』(受注生産)が399万円、ハイグレードモデル『マックス』が435万円だ。

3列7人乗りのBセグSUV『シトロエンC3エアクロス』を発表。訴求色は『ヴェールモンタナ』と呼ばれる新色の緑。
3列7人乗りのBセグSUV『シトロエンC3エアクロス』を発表。訴求色は『ヴェールモンタナ』と呼ばれる新色の緑。    上野和秀

ボディサイズは全長4410mm(C3比+395mm)、全幅1790mm(同+35mm)、全高1660mm(+70mm)、ホイールベース2670mm(+130mm)と、3列目を収めるためにサイズアップ。先代C3エアクロスからも、全長+250mm、全幅+25mm、全高+30mm、ホイールベース+65mmと大型化している。

車両重量もC3(マックス)の1270kgに対し、C3エアクロス(プラス、マックスが同数値)は1390kgと110kg重くなっている。そのため48Vマイルドハイブリッドであるパワートレイン自体は同じだが、1.2L直列3気筒ターボは136ps/230Nmのスペックとなり、C3の101ps/205Nmからアップしている。モータースペックは20ps/51Nmで同じだ。

内外の特徴はC3シリーズに準ずるもの

エクステリアは前後のバンパー形状が異なり、バンパーとCピラーに入る赤のアクセントも、C3がフロント横方向/Cピラー縦方向なのに対し、C3エアクロスはフロント縦方向/Cピラー横方向となる。MAXグレードにC3とはデザインの異なる17インチアロイホイール『アラゴナイト』を採用した。

内装の特徴はC3シリーズに準ずるもので、やはり注目はシトロエン独自の『アドバンスドコンフォートシート』と『プログレッシブ・ハイドローリック・クッション』、通称PHCと呼ばれるダンパーインダンパーの足まわりだろう。

3列目はアドバンスドコンフォートシートでないが、快適性を追求した乗り味が特徴だ。
3列目はアドバンスドコンフォートシートでないが、快適性を追求した乗り味が特徴だ。    上野和秀

残念ながら前者は1、2列目のみで3列目シートは採用されないものの、快適性を追求した乗り味が今回も目玉のひとつだ。

SUVという縛りを外してもシエンタ、フリードくらい

現在の日本市場のBセグメントにおいて3列7人乗りSUVは、C3エアクロス以外に存在しない。

SUVという縛りを外しても、トヨタ・シエンタ、ホンダフリードくらいだ。さすがに価格帯は異なり、シエンタの最上級モデル『ハイブリッドZ Eフォー』が332万2000円、同じくフリードの7人乗りでは『e:HEVエアーEX』が325万6000円と、直接的な競合ではない。

周囲を見渡しても、C3エアクロスは唯一無二の存在となる。
周囲を見渡しても、C3エアクロスは唯一無二の存在となる。    上野和秀

そうやって周囲を見渡しても、C3エアクロスは唯一無二の存在となる。ちょっと個性的でコンパクトな3列シートが欲しいという潜在ユーザーへいかにリーチするか。課題はその1点に尽きるだろう。

日本でのシトロエンは2025年に3125台を登録(日本自動車輸入組合/JAIA集計)。ステランティス・ジャパンによればそのうち約2/3はベルランゴとなるそうで、C3、C4、C5という『Cシリーズ』はまだまだマイナーな存在だ。

果たしてC3エアクロスはそんなCシリーズにブレイクスルーを起こすか? 今後に注目したい。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。
  • 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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