日産NV200ロンドン・タクシー、生産開始へ

公開 : 2014.01.30 20:10  更新 : 2017.06.01 02:14

ロンドン・タクシー用の日産NV200は、コベントリーのADVマニュファクチャリングの新工場で生産が開始される。この新工場はADVマニュファクチャリングと日産の共同出資で造られたもので£6,000,000(約10億円)が投資された。

新しいNV200ロンドン・タクシーは、設計はパディントンのロンドン・デザイン・スタジオで、スペインのバルセロナ工場から供給されるパーツを基に、コベントリーの工場で最終組立が行われる。出荷は12月からになる。ニューヨーク、東京、バルセロナで既に走行しているNV200をベースとし、1.6ℓガソリン・エンジンを搭載する。

このNV200ロンドン・タクシーは現行のTX4に対して、いくつかの利点がある。それは、ランニング・コストの低さと、信頼性の高さだ。

そのデザインは、クラシック・ブラックのボディに重いクローム・グリルが特徴的。日産ジュークから移植されたヘッドランプも異彩を放つ。大きくフレアーしたフロント・フェンダーは、より幅広いトレッドを持つロンドン・タクシーに特有のもの。これは、TfL7.6mというタクシーの小回り規制をクリアするためのものだ。また、その高い車高は、最低地上高10インチ(25.4cm)というクリアランス条件を満たしたものだ。

この他、LEDタクシー・ライト、車椅子でもアクセス可能なリア・ドア、快適なドライビング・シートと、調節可能なステアリング・コラムなどが装備される。また、乗客はパノラミック・ガラス・サンルーフによってより景色を楽しむことができる。

エンジンは113bhp、16.2kg−mの1.6ℓガソリンで、CVTが組み合わせられる。燃費は発表されていないが、14.1km/ℓは上回りそうだ。また、アンディ・パーマーによれば、2015年までにはEVバージョンも用意されるという。

現在20,000台のブラック・キャブがロンドンを走っているが、このNV200ロンドン・タクシーがかなりのシェアを獲得することは容易に想像が就く。価格は、既存のLT1 TX4と戦うために£30,000(517万円)という価格が付けられる模様だ。

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