【詳細データテスト】BMW M4 文句なしのエンジン 卓越したシャシー ルックスだけが問題

公開 : 2021.05.01 20:25  更新 : 2021.05.05 07:44

使い勝手 ★★★★★★★★☆☆

インフォテインメント

M4コンペティションのインフォテインメントのスペックは、かなり充実している。10.25インチのタッチ式画面とOS7.0を組み合わせたライブコクピットプロフェッショナルは、グラフィックの洗練度や使いやすさ、感動を覚えるようなヴィジュアルで、クラス最高レベルにある。

ナビゲーションやデジタルラジオ、ワイアレス接続対応のApple CarPlay、さまざまなコネクテッドサービスはすべて標準搭載。現在手に入るものとしては、ベストといえるもののひとつに数えられる。

インフォテインメントシステムは、機能が充実していて満足度は高い。しかし、速度と回転のゲージが対向するデジタルメーターは相変わらず読み取りづらく、円形メーターを表示できないのも残念だ。
インフォテインメントシステムは、機能が充実していて満足度は高い。しかし、速度と回転のゲージが対向するデジタルメーターは相変わらず読み取りづらく、円形メーターを表示できないのも残念だ。    LUC LACEY

ところが、12.3インチのデジタルコクピットこと計器盤の奇妙な点は、今回も気になってしまった。六角形のメーターに、求められる読み取りやすさが欠けている。また、競合するアウディやメルセデスのシステムに比べ、設定変更の幅が足りない。

ハーマンカードンのサラウンドサウンドシステムは標準装備だが、やや迫力に欠ける。音質は十分にクリアだがパンチがなく、キャビンに入り込むロードノイズを圧倒するのが難しい。

燈火類

1500ポンド(約21万円)のヴィジビリティパックを選ぶと、標準装備のLEDヘッドライトがBMWレーザーライトに変更される。照射範囲はおおむねみごとといえるもので、自動減光・防眩も有効に働く。ただし、ずば抜けて明るいわけではない。

ステアリングとペダル

ブレーキペダルはかなり右側へオフセットし、座面中央には脚の動きを制限する突起があるので、左足ブレーキはほぼ不可能。それを除けば、ドライビングポジションはこの上なくよくできている。

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