【圧倒的、高級感】メルセデス・マイバッハSクラス新型 価格/内装を解説 S 680はV12搭載

公開 : 2021.07.01 10:45  更新 : 2021.07.01 17:10

全面刷新された「マイバッハSクラス」が日本発表。「S 580」「S 680」が導入されます。デザイン/価格/デリバリー情報をお伝えします。

はじめに マイバッハSクラス、フルモデルチェンジ

text:Ohto Yasuhiro(大音安弘)
諸元の数値は欧州参考値を含みます。

最善の中の最善を目指した超高級車「マイバッハ」が誕生したのは、1921年のこと。

カール・マイバッハと父ヴィルヘルムの手により「22/70HP W3」が送り出された。その後、超高級車ブランドへと成長し、当時のセレブたちに愛用されたものの、1940年で乗用車の生産を終了する。

新型メルセデス・マイバッハSクラス(欧州仕様)
新型メルセデス・マイバッハSクラス(欧州仕様)    メルセデス・ベンツ日本

時は流れ、再び2002年、その名が復活。それが、メルセデスの最上位モデルに位置する超高級車「マイバッハ」である。

W220型Sクラスをベースとしながらも、各部の専用設計および贅を尽くしたアップデートを加えることで、生粋のショーファードリブンへと生まれ変わらせていた。

2014年には、その立ち位置をより明確化させ、メルセデスのサブブランド「メルセデス・マイバッハ」を冠した「メルセデス・マイバッハSクラス」にリニューアル。ベース車も当時最新のW222型へとアップデートされていた。

そしてマイバッハ・ブランドの100周年を迎えた今年、その最新世代がいよいよ日本上陸を果たした。

新型Sクラスに磨きを掛けた最新作「メルセデス・マイバッハS 580 4マティック」「メルセデス・マイバッハS 680 4マティック」は、メルセデスのサルーンのフラッグシップとして、どのような進化を遂げたのだろうか。

新型メルセデス・マイバッハSクラス 外観

7月1日に日本発表された新メルセデス・マイバッハSクラス(以下、マイバッハSクラス)のスタイリングは、Sクラスベースであるが、各部を専用化し、より伸びやかなデザインとなっている。

それもそのはずで、マイバッハのボディは、メルセデス・ベンツのSクラス(ロングホイールベース仕様)よりもさらにホイールベースを180mmも延長。もちろん、サイズアップの目的は、主役を招き入れる後席スペースの拡張にある。

新型メルセデス・マイバッハSクラス(欧州仕様)
新型メルセデス・マイバッハSクラス(欧州仕様)    メルセデス・ベンツ日本

主賓席となる後席を包み込むピラーには、マイバッハのエンブレムが備わり、特別なSクラスであることを主張。

力強さと優雅さも併せ持つフロントマスクは、メルセデス・マイバッハ専用に仕立て直されており、縦格子デザインの大型グリルを装着。それを支えるように、やはり大型化させたロアグリルが取り囲む。

その結果、新世代メルセデスの持つスポーティなテイストが薄まり、Sクラスとのキャラクター差別化にも繋がっている。

リアスタイルは、一見、Sクラスに近いイメージだが、コンビネーションランプにも、内部ライトを追加するなど特別仕様が施される。さらにテールライトの一部を動的に点灯させることで、夜間走行時の特徴的なアクセントになっているという。またリアバンパーとエグゾーストエンドも専用仕様となり、落ち着きと重厚感のあるリアスタイルに纏めている。

もう1つ注目すべきトピックは、ボディカラー。マイバッハ独自の世界観を高める特徴的な2トーンのボディカラーも復活する。日本では今後、オプションで導入される予定というから、こちらもどんな組み合わせが選べるようになるのか楽しみなところだ。

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