【次期モデルの登場迫る】プジョー308 ハイブリッド225 PHEVのテスト車両へ初試乗

公開 : 2021.07.01 08:25  更新 : 2021.07.27 14:50

最新デザインとPHEVを獲得する次期プジョー308。英国編集部は開発途中のテスト車両へ、一足先に試乗する機会を得ました。

3代目308の欧州での発売は2021年11月

text:Frank Janssen(フランク・ヤンセン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
間もなくフランス北部のソショー工場で生産を終える、現行の2代目プジョー308。運転する喜びとハンサムなデザイン、いつくかの先進性を兼ね備えた、合理的なハッチバックだったことが思い返される。

好き嫌いで意見は分かれるものの、308にiコクピットを導入したプジョー。驚くほど小径なステアリングホイールが低い位置に伸び、ダッシュボードの高い位置にメーターパネルが置かれていた。

プジョー308 ハイブリッド225 e-EAT8 プロトタイプ
プジョー308 ハイブリッド225 e-EAT8 プロトタイプ

運転のしすさと運転席からの優れた視界、乗り降りのしやすさなどが考慮されていた。普通のドライバーの座高では、メーターが見にくいという欠点も備えていたが。

2代目プジョー308は、2014年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーに選出されている。今回試乗した次期308の欧州での発売は2021年11月の予定。現行型の栄光が、かなり昔に思われる。

現在、新しい308は最終仕上げの真っ最中。英国編集部では、ソショーから1時間ほどの場所にあるミュルーズの工場から、量産前のテスト車両をお借りすることができた。新型の生産が行われる、新しい拠点だ。

次期308は、コンパクト・ハッチバックの主要な選択肢としての地位を高めるべく、プジョーが期待を込めるモデル。エンジンはガソリンとディーゼルが用意され、308としては初めて、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)も選べるという。

発売当初はこのPHEV版が、モデルのトップグレードに位置することになる。180psを発揮する1.6Lの4気筒ガソリンターボ・エンジンに電気モーターが組み合わさり、システム総合で225psを獲得する。

新ロゴにアグレッシブなフロントマスク

新しい308がベースとするプラットフォームは、ひと回り小さく、純EV版も選べる208や2008とは別のもの。プジョーが開発した2種類の乗用車用プラットフォームで、大きい方が登用されている。

308にも純EVが検討されているが、登場は早くても2023年頃になるようだ。マイルド・ハイブリッド版も、同じ頃に発売されるらしい。プジョーの製品マネージャー、アグネス・テッソン・ファゲットによれば、308ではPHEVの方を優先させたという。

プジョー308 ハイブリッド225 e-EAT8 プロトタイプ
プジョー308 ハイブリッド225 e-EAT8 プロトタイプ

新しい308を観察してみる。ボンネットは比較的長く、フロントノーズ周りは垂直気味に立っている。ヘッドライトの下には、プジョーがセイバーと呼ぶ、剣のようなデイライトがシャープさを強調する。

ブラックアウトされたグリル周りと相まって、顔つきはかなりアグレッシブ。フェラーリのような盾形フレームにライオンのシルエットが収まる、新しいプジョーのロゴがあしらわれる初めてのモデルでもある。

ドアを開いて車内を覗いてみると、ドライバー中心のデザインが与えられていることがわかる。クロスオーバーの2008と同様に、iコクピット流のメーターパネルには、表示深度が異なる3次元モニターが搭載される。

次期308のiコクピットはメーターも見やすい。デザインの遊び心は控えめで、可読性も良い。

リアシートは大人でも充分快適に過ごせそうだが、ファミリーユーザーのためにステーションワゴンのSWも計画中。登場は2022年初めになるという。

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