未来志向の高級SUVに採用? ジェネシス、高級車専用プラットフォーム導入へ EVとハイブリッドに対応
公開 : 2026.02.09 07:05
ジェネシスは今後、ハイブリッド車とEV向けに専用プラットフォームを導入します。高級ブランドとしての独自性を強調し、ドライビング・ダイナミクスを追求するため、ヒョンデ・グループのプラットフォームから離れます。
ジェネシスが専用設計の構造へ移行
ジェネシスは来年、新たに専用プラットフォームを導入する。走りの個性を強め、高級ブランドとしての地位を確固たるものにする狙いだ。
この新プラットフォームはEVとハイブリッド車の両方に使用可能で、現行モデルに採用されているE-GMPやM3といったヒョンデ・グループのプラットフォームとは異なる構造となる。

ジェネシス専用プラットフォームの詳細はまだ明かされていないが、2027年から市販車に順次展開していく予定だ。ジェネシスの欧州責任者ピーター・クロンシュタドル氏は、「高級ブランドとしての位置付けに沿ったもので、ヒョンデやキアの兄弟車とは明らかに異なる運転体験を提供するよう設計されています」と述べた。
「ジェネシスはヒョンデ・グループのブランドであり、その中で駆動系、シャシー設定、内装のパッケージングなどの独自性を持ちます。したがって、ジェネシスのドライビング・ダイナミクスの要件を満たすためには専用プラットフォームが必要だと判断されました」
クロンシュタドル氏は、このプラットフォームでは「高級車のドライバーが求める」ダイナミックな挙動の実現を目指すと説明した。具体的には「ダイレクトなステアリング」と「柔らかすぎない」シャシー設定を挙げている。
「高級車セグメントで成功しているプレイヤーを見ると、皆似たような特徴を持っています」と同氏は言う。
2030年までに年間35万台達成目指す
高級EVの需要減退に対応するため、ジェネシスは電動化計画を修正し、来年よりハイブリッドモデルの展開を開始する。そのため、さまざまなパワートレインに柔軟に対応できるプラットフォームが重要だ。
パワートレインも専用開発するのか、あるいは兄弟ブランドと共有するのかはまだ不明だ。しかし、クロンシュタドル氏は、グローバル販売台数を大幅に拡大するためにヒョンデ・グループ内での立場を「活用する」と述べた。これは、ヒョンデやキアのモデルとの共通点がある程度存在することを示唆している。

専用プラットフォームの開発には多大な研究開発コストがかかるため、比較的小規模のブランドにとっては珍しい動きだ。特に、欧州市場におけるジェネシスの昨年の販売台数はわずか2455台にとどまる。しかし、ヒョンデの欧州担当CEOであるザビエル・マルティネ氏は、このような投資も合理的なものだと述べた。
マルティネ氏は「ヒョンデとジェネシスは、欧州で多くの人が考えているよりもはるかに大きな存在です」と述べ、グループ全体では2025年に合計700万台を販売したと指摘した。
「ジェネシスの(欧州での)販売台数を考えると、2500台のために投資するのは無理だと言われるでしょう。確かにその通りです」
しかし、世界全体で見ると、ジェネシスは昨年22万台を販売し、2030年までに年間35万台の販売目標を掲げている。
マルティネ氏は、ジェネシスの全車を同じモジュラー構造に移行することで「スケールメリット」が得られるとし、高級車特有の「1台あたりの単価の高さ」も多額の投資を正当化する理由として挙げた。
「グループ内の垂直統合、グループの規模と深さは、他社に対する当社の重要な競争優位性です。そのため、大胆に見えても実際には非常に合理的な決定を下すことが可能です」
















